Linuxでは、パイプによってあるコマンドの標準出力を別のコマンドの 標準入力に接続することができます。
以前に紹介している lsを考えてみましょう。 lsに多くの使用可能なオプションがあります。しかし ディレクトリの内容が速くスクロールしてそれを確認できない場合は どうしたら良いでしょうか。
例として/etc/ディレクトリの内容を表示 してみましょう。
| ls -al /etc | 
どうすれば、出力が画面から走り去って行く前に、確実に見ることが できるのでしょうか。
1つの方法は、標準出力をlessと呼ばれる ユーティリティにパイプします。lessユーティリティは、 1度に1ページ(または1画面)ずつ情報を表示することができます。
コマンドをパイプするには、縦棒の(|)を 使用します。
| ls -al /etc | less | 
これで、/etcの内容を一度に一画面ずつ
	表示できます。画面を前進するには 
テキストファイルの標準出力を検索するには、less
	使って
| /Linux | 
|  | ヒント | 
|---|---|
| 起動メッセージを正確に読み取りたい場合は、シェルプロンプト
	でdmesg | lessとタイプします。そうすると
	ファイルを1ページずつ読み取ることができます。矢印キーを使用して
	ファイル内を移動します。標準出力をさがすには、 | 
パイプはファイルのある特定の行だけを書き出すのに使用する こともできます。次のようにタイプします。
| grep coffee sneakers.txt | lpr | 
これを使用すると、sneakers.txtファイル の中の「coffee」と言う字がある行をすべて書き出します( grep についての詳細情報は 項13.11.3をお読み下さい)。