シェルプロンプトで打ち込む Linuxコマンドの多くは、MS-DOSで使うコマンドとあまり違いません。実際、全く同じコマンドも あります。
この付録では、Windows(tm)のMS-DOSプロンプトで よく使われているコマンドとそれに対応するLinuxの コマンドを示します。Linuxのシェルプロンプトでの 基本的な使用例も示します。なお、これらのコマンドは 普通数多くのオプションがあることに注意してください。 各コマンドの詳しい使い方については、該当するmanページを 参照してください。(例えば、lsコマンド について調べるには、シェルプロンプトでman ls とタイプします)。
コマンドの目的 | MS-DOS | Linux | Linux での基本的な使用例 |
---|---|---|---|
ファイルをコピーする | copy | cp | cp thisfile.txt /home/thisdirectory |
ファイルを移動する | move | mv | mv thisfile.txt /home/thisdirectory |
ファイルを一覧表示する | dir | ls | ls |
画面を消去する | cls | clear | clear |
シェルプロンプトを閉じる | exit | exit | exit |
日付の表示又は設定する | date | date | date |
ファイルを削除する | del | rm | rm thisfile.txt |
画面に文字列を表示する | echo | echo | echo this message |
簡単なテキストエディタでファイルを編集する | edit | gedit([a]) | gedit thisfile.txt |
ファイルの内容を比較する | fc | diff | diff file1 file2 |
ファイル内の文字列を検索する | find | grep | grep this word or phrase thisfile.txt |
フロッピィディスクをフォーマットする | format a: (フロッピィディスクがA:の場合) | mke2fs or mformat([b]) | /sbin/mke2fs /dev/fd0 (/dev/fd0 は、 Linuxで DOSの A:に相当します。) |
コマンドヘルプを表示する | command /? | man([c]) | man command |
ディレクトリを作成する | mkdir | mkdir | mkdir directory |
ファイルを表示する | more | less([d]) | less thisfile.txt |
ファイル名を変更する | ren | mv([e]) | mv thisfile.txt thatfile.txt |
ファイルシステムに現在の位置を表示する | chdir | pwd | pwd |
指定パスでディレクトリを変更する (絶対パス) | cd pathname | cd pathname | cd /directory/directory |
相対パスでディレクトリを変更する | cd .. | cd .. | cd .. |
時間を表示する | time | date | date |
RAMの使用量を表示する | mem | free | free |
注意: a. Geditはグラフィカルな テキストエディタです。Gedit の代わりとして使用できるエディタにはEmacs とviなどがあります。 b. DOSファイルシステム用のディスクをフォーマットします。 c. いくつかのコマンドでは infoも使用できます。 d. moreページャも使用できますが、 一度に一画面ずつの表示となります。 e. mvコマンドはファイルを移動しますが、 また同じディレクトリ内で新しい名前のファイルに移動 することでファイル名を変更することもできます。例を 参照してください。 |
表 C-1. よく似たコマンド