必要なカーネルRPMパッケージの準備ができたら、既存のカーネルを アップグレードします。rootとしてログインし、シェルプロンプトで カーネルRPMパッケージの入っているディレクトリに移動し、 次のステップに従います。
重要 | |
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万一、新規カーネルに問題がある可能性に備えて、古いカーネルを 保存しておくことを強くお薦めします。 |
古いカーネルを保存しておくには、rpmで 引数-iを使います。kernel パッケージをアップグレードするためにオプション-U を使用すると、現在インストールされているカーネルを 上書きしてしまいます(カーネルバージョンとx86バージョンが 異なる場合があります)。
rpm -ivh kernel-2.4.20-2.47.1.i386.rpm |
マルチプロセッサシステムの場合、kernel-smp パッケージもインストールします(カーネルバージョンと x86バージョンが異なる場合があります)。
rpm -ivh kernel-smp-2.4.20-2.47.1.i386.rpm |
システムがi686ベースであり、4Gバイトを超えるRAMを備えている 場合は、i686アーキテクチャ用に構築されたkernel-bigmem パッケージもインストールします(カーネルバージョンが 異なる場合があります)。
rpm -ivh kernel-bigmem-2.4.20-2.47.1.i686.rpm |
kernel-sourceパッケージ、 kernel-docsパッケージ、 kernel-utilsパッケージなどをアップグレード する場合は、元のバージョンをバックアップしておく必要はない でしょう。次のコマンドを使用してこれらのパッケージを アップグレードします(バージョン番号が異なる場合があります)。
rpm -Uvh kernel-source-2.4.20-2.47.1.i386.rpm rpm -Uvh kernel-docs-2.4.20-2.47.1.i386.rpm rpm -Uvh kernel-utils-2.4.20-2.47.1.i386.rpm |
PCMCIA(たとえばノートブック型PC)を使用している場合は、 kernel-pcmcia-csファイルをインストールし、 元のバージョンも保存しておきます。-iスイッチ を使用する場合は、元のカーネルがPCMCIAサポートでブートするのに このパッケージを必要とするため、通常、競合を起こします これを避けるには、次のように--forceスイッチ を使用します(バージョンが異なる場合があります)。
rpm -ivh --force kernel-pcmcia-cs-3.1.24-2.i386.rpm |
次のステップは初期RAMディスクイメージが作成 されていることを確認します。詳細に ついては項30.5を 参照してください。