GRUBまたはLILOのどちらかのブートローダーがインストールされて いると、kernel RPMパッケージは新規に インストールされたカーネルをブートするようにGRUBまたはLILO ブートローダーを構成します。しかし、新規のカーネルを デフォルトとしてブートするようにブートローダーを構成するわけ ではありません。
常に、ブートローダーが正しく構成されていることを確認したほうが よいでしょう。これはたいへん重要なステップです。ブートローダー の構成が正しくない場合、システムをRed Hat Linuxで正常に起動できません。 その場合、先に作成しているブートディスクでシステムを起動して、 再度ブートローダーを設定し直します。
ブートローダーとしてGRUBを選択した場合、 /boot/grub/grub.confファイルが、インストールした kernelパッケージと同じバージョンの titleセクションを含んでいる ことを確認してください(kernel-smpや kernel-bigmemパッケージをインストール した場合にも、このセクションが含まれています)。
# Note that you do not have to rerun grub after making changes to this file # NOTICE: You have a /boot partition. This means that # all kernel and initrd paths are relative to /boot/, eg. # root (hd0,0) # kernel /vmlinuz-version ro root=/dev/hda2 # initrd /initrd-version.img #boot=/dev/hda default=3 timeout=10 splashimage=(hd0,0)/grub/splash.xpm.gz title Red Hat Linux (2.4.20-2.47.1) root (hd0,0) kernel /vmlinuz-2.4.20-2.47.1 ro root=LABEL=/ initrd /initrd-2.4.20-2.47.1.img title Red Hat Linux (2.4.20-2.30) root (hd0,0) kernel /vmlinuz-2.4.20-2.30 ro root=LABEL=/ initrd /initrd-2.4.20-2.30.img |
別の/bootパーティションを作成すると、 カーネルやinitrdイメージへのパスは、/boot パーティションに関連してきます。
デフォルトは新しいカーネルに設定 されていないので注意してください。 GRUBがデフォルトで新しいカーネルを ブートするよう設定するには、 default変数の値 を新規カーネルを含むタイトルセクション のタイトルセクション番号へ変更します。 0からカウントが始まります。例えば、 新規カーネルが2番目のタイトルセクション にあれば、defaultを 1に設定します。
新規カーネルのテストを開始するには、コンピュータを再起動して、 ハードウェアが正しく検出されることを確認するためにメッセージ をよく見ます。
ブートローダーとしてLILOを選択した場合、 /etc/lilo.confファイルが、インストール したkernelパッケージと同じバージョンの imageを含んでいることを 確認してください(kernel-smpパッケージ またはkernel-bigmemパッケージが インストールされた場合、セクションは同様にそのパッケージ用 に存在します)。
prompt timeout=50 default=2.4.20-2.30 boot=/dev/hda map=/boot/map install=/boot/boot.b message=/boot/message linear image=/boot/vmlinuz-2.4.20-2.47.1 label=2.4.20-2.47.1 initrd=/boot/initrd-2.4.20-2.47.1.img read-only append="root=LABEL=/" image=/boot/vmlinuz-2.4.20-2.30 label=2.4.20-2.30 initrd=/boot/initrd-2.4.20-2.30.img read-only append="root=LABEL=/" |
デフォルトは新規カーネルに設定されて いないので注意してください。デフォルトで新規カーネルが ブートするようにLILOを構成するには、default 変数を新規カーネルのimage セクション内のlabelの値に 設定します。rootとして/sbin/liloコマンドを 実行し、変更を有効にします。実行後は次のような出力が表示 されます。
Added 2.4.20-2.47.1 * Added linux |
ここで、2.4.20-2.47.1のあと にある*は、セクションがLILOの ブートするデフォルトカーネルだということを表します。
新規カーネルのテストを開始するには、コンピュータを再起動して、 ハードウェアが正しく検出されることを確認するためメッセージを よく見ます。