第 34章Red Hat ネットワーク

Red Hat ネットワーク は単独、又は複数のRed Hat Linuxシステムを管理する為のインターネットソリューションです。 セキュリティに関する通知、バグ修正に関する通知、追加機能に関する通知(Errata情報と総称)はすべて、 スタンドアロンのアプリケーションRed Hat 更新 エージェントを使用してRed Hatから直接ダウンロードするか、 またはRHN Webサイト； http://rhn.redhat.com/からダウンロード することができます。

Red Hat ネットワークを利用すると、 ユーザーは更新パッケージがリリースされた時に電子メールの連絡を受けますので時間の節約となります。 最新のパッケージに関する情報やセキュリティに関する情報を求めてWebを検索する必要もなくなります。デフォルトでは、 Red Hat ネットワークによってパッケージもインストールされます。ユーザーは RPM の使用方法を理解する必要もなく、ソフトウェア パッケージの依存関係の解決を気にする必要もありません。RHNがすべての作業を実行します。

各Red Hat ネットワークアカウントに付属しているものは、次のとおりです：

• Errata 通知 — ネットワークにあるすべてのシステムに関するセキュリティに関する情報、 バグフィックスに関する情報、追加機能に関する情報を基本インターフェイスを通じて知ることが出来ます。

  

  図 34-2. 適切な Errata

• 電子メールの自動通知 — ユーザーのシステムに関するErrata 情報が発行されると、 自動的に電子メールの通知を受け取ります。

• スケジュール設定のErrata更新 — Errata更新の配信をスケジュールできます。

• パッケージインストール — ボタンをクリックするだけで、1つ、又は複数のシステムに 対するパッケージのインストールのスケジュールを設定できます。

• Red Hat 更新 エージェント — Red Hat 更新 エージェントを使用すると、 パッケージインストールのオプション付でユーザーのシステム用に最新のソフトウェアパッケージを ダウンロードできます。

• Red Hat ネットワーク webサイト — どのコンピュータからでも安全なwebブラウザを通じて、 複数のシステムや個別パッケージのダウンロードを管理し、Errata更新などの 仕事をスケジュールします。

Red Hat ネットワークの使用を開始するには、以下の3つの基本的な手順を実行します：

1. 次の方法の1つを使用してシステムプロファイルを作成します：

   • インストール後の最初の起動でセットアップエージェントが出た時に RHNに対してシステムを登録します。

   • デスクトップ上でメインメニューボタン => システムツール => Red Hat ネットワークと選択して行きます。

   • シェルプロンプトで up2dateコマンドを実行します。

2. RHN（http://rhn.redhat.com/にログインし、システムのサービス権利を取得します。 ユーザーは誰でも1システムにつきRed Hat ネットワークアカウントを1つ無料で利用できます。追加アカウントを購入することもできます。

3. RHN Webサイトからアップデートのスケジュール設定を開始するか、または Red Hat 更新 エージェントで Errata 更新をダウンロードしてインストールします。

詳細については、 http://www.redhat.com/docs/manuals/RHNetwork/で入手可能な 「Red Hat ネットワークUser Reference Guide」を参照してください。

	ヒント
	Red Hat Linux には、Red Hat ネットワーク通知お知らせツールと言う、便利な パネルアイコンがあり、ユーザーのRed Hat Linuxシステム用の更新がある場合には、視覚的に 知らせてくれます。このアプレット(パネル上のアイコン)に関する説明は、 http://rhn.redhat.com/help/basic/applet.htmlで御覧下さい。