セキュリティポリシーの作成

 ユーザーが1人だけのマシンから何千ものユーザーが利用する企業レベルのサーバーまで、すべてのシステムにはセキュリティポリシーが必要です。セキュリティポリシーとは、あるシステムで特定のアクティビティやアプリケーションを実行または利用すべきか否かを、そのシステムの目的に照らして判断するための一連のガイドラインです。

セキュリティポリシーはシステムごとに大きく異なりますが、企業のポリシーマニュアルとして文書化されているか否かにかかわらず、そのシステム向けのポリシーが存在していることが最も重要です。

 セキュリティポリシーは、以下のような点を指針として構築する必要があります。

 セキュリティポリシーが制限的になりすぎて、そのシステム本来の有用性が阻害されていることが判明した場合は、セキュリティポリシーを変更してシステムへのアクセスを緩めることを検討します。同様に、システムのセキュリティが頻繁に侵害されることが判明した場合は、セキュリティポリシーの一部を変更してアクセスを厳しくします。セキュリティポリシーは、固定的な文書や考え方ではないことを覚えておいてください。システムの目的やユーザーの変更の必要に応じて、修正されるべきものです。現在のセキュリティポリシーが現実の要件を反映したものかどうか、常に検討するようにしてください。