Apacheのデフォルト設定は、ほとんどのユーザーに有効であるはずです。Apacheの設定ディレクティブを変更する必要はありません。デフォルト設定オプションを変更する場合は、オプションのいくつかの内容とその検索場所を知っておく必要があります。本章では、使用できる設定オプションについて説明します。
警告 | |
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Apache設定ツール(Red Hat Linuxで提供されているGUIユーティリティ)を使用する場合は、Apache Webサーバーのhttpd.conf設定ファイルを編集しないでください。逆に、手作業でhttpd.confを編集する場合は、Apache設定ツールを使用しないでください。 Apache設定ツールの詳細を知りたい場合は、オフィシャル Red Hat Linux カスタマイズガイドを参照してください。 |
apacheパッケージをインストールした後、http://your_domain/manual/でApache Webサーバーの文書を利用したり、Webのhttp://httpd.apache.org/docs/(日本語の情報についてはhttp://japache.infoscience.co.jpで参照することができます)に提供されているApache文書を利用できます。Apache Webサーバーの文書には、すべてのApacheの設定オプションの完全なリストと説明が示されています。便宜上、この章では、Red Hat Linuxから提供されているApacheのバージョンで使用される設定ディレクティブについて簡単に説明します。
Apacheサーバーの設定ファイルを読む場合は、非セキュアサーバーとセキュアWebサーバーの両方が含まれていることに注意してください。セキュアWebサーバーは仮想ホストとして動作し、このホストはhttpd.confファイルにも設定されています。仮想ホストの詳細については、the section called 仮想ホストの使用を参照してください。
注意 | |
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FrontPage拡張子を付けないのは、Microsoft™ライセンスでサードパーティの製品に拡張子を付けることが禁止されているからです。 |
インストールプロセスでは、httpdというBourneシェルスクリプトが/etc/rc.d/init.dに保存されていました。サーバーを手動で停止、起動するには、stopとstartのどれかを引数としてhttpdを実行します。
サーバーを起動するには、次のコマンドを入力します。
/etc/rc.d/init.d/httpd start |
Apacheをセキュアサーバーとして実行すると、パスワードの入力を指示してきます。パスワードを入力すると、サーバーが起動します。
サーバーを停止するには、次のコマンドを入力します。
/etc/rc.d/init.d/httpd stop |
restartコマンドは、簡単にサーバーを停止してから起動できます。restartコマンドは、サーバーを明示的に停止した後起動するので、Apacheをセキュアサーバーとして使用している場合はパスワードを聞いてきます。restartコマンドは次のようなものです。
/etc/rc.d/init.d/httpd restart |
httpd.confファイルの内容の編集が完了したら、明示的にサーバーを停止して起動する必要はありません。その代わり、reloadコマンドを使用できます。reloadを使用する場合、パスワードを入力する必要はありません(このパスワードはApacheをセキュアサーバーとして実行する場合に必要です)。パスワードはリロードからリロードまでにキャッシュされた状態のままになりますが、停止から開始までにキャッシュされることはありません。restartコマンドは次のようなものです。
/etc/rc.d/init.d/httpd reload |
デフォルトでは、マシンが起動すると、httpdプロセスが自動的に起動します。Apacheをセキュアサーバーとして実行すると、パスワードの保護がないセキュアサーバーのキーを作成しないかぎり、マシンの起動後にセキュアサーバーのパスワードを聞いてきます。