AT&TのDennis RitchieとKen Thompsonは、UNIXTMをデザインしていたときに、人々が彼らの新しいシステムと対話できるようにする方法を作り出そうとしました。
当時のオペレーティングシステムには、コマンドインタープリタがつきものでした。コマンドインタープリタがユーザーからコマンドを受け取り、それを解釈してマシンに理解できるようにするのです。
しかし、RitchieとThompsonは、もう少し気の利いた方法、その当時使用されていたコマンドインタープリタよりも優れた機能を提供したいと考えました。これが、S.R. Bourne によって作成されたBourneシェル(簡単にshと呼ばれています)の開発につながりました。Bourneシェルが作られてからは、Cシェル(csh)やKornシェル(ksh)など、他のシェルも開発されています。
Free Software Foundationがローヤリティの不要なシェルを探していたときに、開発者たちは、Bourneシェルを支える言語や、そのころ使用可能になっていた他のシェルで採用されていた人気のある機能のいくつかに取り組んでいました。
こうして生まれたのがBourne Again シェル(bash)です。
皆さんはこれまでにも、シェルプロンプトでコマンドを打ち間違えたときにbashという言葉を目にしたことがおありかもしれません(たとえば、bash: somecommand: command not foundなど)。
bashに関する詳しい情報 | |
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bashについての詳しい説明は、bash manページに載っています。シェルプロンプトからman bashと入力してから、(あるいは、man bash | col -b > bash.txtと入力して、このファイルをテキストファイルとして保管することもできます)、picoなどのエディタやlessなどのページャを使用すると、manページを開いて読めるようになります。man bash | col -b | lprというコマンドを使用してこのファイルを印刷することもできます。ただし、これは非常に大きなファイルですから、注意してください。さらに詳しい情報が必要な場合には、O'Reilly & AssociatesからCameron Newham および Bill Rosenblatt著『Learning the bash Shell』が刊行されています。(注意: 日本語のマニュアルの場合、col コマンドが日本語の文字を処理できないために前述の方法は使えません。) |
ユーザーのシステムにはさまざまなシェルが付いてきますが、Red Hat Linuxでデフォルトとして使用されるシェルはbashです。