HP Smart Update Manager ヘルプ


目次

はじめに

   HP Smart Update Managerの概要

   最小要件

   HP Smart Update Manager ユーティリティの入手

インストールの概要

   インストールオプション

      オンラインインストール

      オフラインインストール

   インストールシナリオ

      ローカルホストでのグラフィカルインストール

      ローカルホストでのスクリプトインストール

      複数リモートホストへのインストール

   初回インストール

      インストールホストの初回選択

      インストールするコンポーネントの初回選択

   GUIの使用:ローカルホストインストール

      インストールホストの選択

      インストールするコンポーネントの選択

      インストール結果の表示

   GUIの使用:複数ホストインストール

      リモートホストまたはグループの選択

      複数のホストにインストールするコンポーネントの選択

      複数ホストのインストール結果の表示

スクリプトインストール

   コマンドラインインタフェース

トラブルシューティング

   ROMのアップグレードが失敗した場合の復旧

   Linuxリモート機能が使用できなくなった場合の復旧

テクニカルサポート

頭字語と略語


はじめに

この項の目次

HP Smart Update Manager の概要

最小要件

HP Smart Update Manager ユーティリティの入手

HP Smart Update Managerの概要

Firmware CD 7.50 からHP Smart Update Manager ユーティリティを使用すると、WindowsおよびLinux 環境の両方でサポートされている、単一の使いやすいインタフェースを介して、ROM フラッシュコンポーネントをインストールできます。このユーティリティは、既存のファームウェアコンポーネントを従来どおりサポートしながら、ファームウェアのインストールプロセスを簡素化します。また、依存関係を自動的に調べて、適切な更新をインストールし、最適化されたシステム構成を実現する、インストール機能およびバージョンの制御機能を備えています。

 

注意:HP Smart Update Manager ユーティリティとファームウェアコンポーネントは、使用に関する十分な経験と知識を持っている方だけが使用するようにしてください。障害が発生した場合でもミッションクリティカルなシステムへの影響を抑えるために、HP Smart Update Manager を使用してファームウェアを更新する前に必ず、ターゲットサーバのバックアップをとり、他の必要な予防措置をすべて実行してください。

 

HP Smart Update Manager では、ホスト情報とグループ情報はセッションごとに保存されます。ユーザ名、パスワード、および現在の認証情報は、セッション内やセッションごとには保存されません。

最小要件

HP Smart Update Manager Microsoft Windowsベースのターゲットシステムに正常にインストールするには、以下の要件を満たす必要があります。

サポートされているWindowsオペレーティングシステムが動作し、256MB のメモリを搭載するローカル管理システム

ハードディスクドライブの十分な空き容量 -標準的な作業の場合、ハードディスクドライブの十分な空き容量は、インストールするコンポーネントのファイルサイズの2倍以上の容量

HP Smart Update Manager Linuxベースのターゲットシステムに正常にインストールするには、以下の要件を満たす必要があります。

サポートされているLinuxオペレーティングシステムが動作し、256MB のメモリを搭載するローカル管理システム

glibc 2.2.4-26以上

gawk 3.1.0-3 以上

sed 3.02-10以上

pciutils-2.1.8-25.i386.rpm 以上

HP Smart Update ManagerLinuxベースのリモートターゲットシステムで正常に更新するには、以下の要件を満たす必要があります。

tcl-8.x パッケージ

tcl-5.x パッケージ

expect-5.x パッケージ

 

重要:HP Smart Update Manager は、クロスプラットフォームインストール(Linux システムからWindows システムへのインストールなど)をサポートしていません。

 

HP Smart Update Managerユーティリティの入手

HP Smart Update Manager ユーティリティは、ProLiant Firmware Maintenance CD から入手できます。このCDやその他のCDは、HPWebサイトhttp://www.hp.com/jp/servers/smartstart/ span>にあるSmartStartのダウンロードのページから無償でダウンロードできます。


インストールの概要

この項の目次

インストールオプション

インストールシナリオ

初回インストール

GUIの使用:ローカルホストインストール

GUIの使用:複数ホストインストール

インストールオプション

HP Smart Update Manager およびファームウェアコンポーネントは、オンラインまたはオフラインでインストールできます。

オンラインでインストールを行う場合は、オペレーティングシステムからサーバを起動する必要があります。HP Smart Update Manager は、システム、ハードディスクドライブ(SASのみ)、アレイコントローラ、Lights-Out Management ROM フラッシュコンポーネント、NICファームウェア、およびHP c-Class BladeSystem 用のHP Onboard Administrator を含む、すべてのROMフラッシュコンポーネントのオンラインでのインストールを、WindowsおよびLinuxの両方でサポートしています。

 

 

注:Onboard AdministratorNICファームウェアは、オンラインインストールでのみサポートされます。

 

オフラインでインストールを行う場合は、Firmware Maintenance CDまたはFirmware Maintenance CDの内容を含むUSBドライブキーからサーバを起動できます。HP Smart Update Manager は、システム、ハードディスクドライブ、アレイコントローラ、およびLights-Out Management ROM フラッシュコンポーネントを含む、すべてのROMフラッシュコンポーネントのオフラインでのインストールをサポートしています。オフラインインストールでは、補足的な更新を含むリムーバブルデバイスにアクセスすることもできます。

 

 

注:ファームウェアコンポーネントは、USB ドライブキーの/compaq/swpackages ディレクトリに追加できます。

 

オンラインインストール

オンラインでコンポーネントのインストールを実行するには、以下の手順に従ってください。

1. Firmware Maintenance CD またはUSBドライブキーを挿入します。Firmware Maintenance CDを使用した場合、自動的にFirmware Maintenance CDインタフェースが開きます。USBドライブキーを使用する場合、インタフェースを手動で開く必要があります。コマンドラインインタフェースを開き、次のコマンドのいずれかを入力して、Firmware Maintenance CDにアクセスします。

o Windowsの場合

_autorunautorun_win

o Linuxの場合

/autorun

2. エンドユーザプログラム使用許諾契約書を読みます。使用許諾契約書の内容に同意する場合は、[同意]をクリックして続行します。Firmware Maintenance CDインタフェースが表示されます。

3. [ファームウェアアップデート]タブをクリックします。

4. [ファームウェアのインストール]をクリックします。HP Smart Update Manager が起動します。

5. コンポーネントを選択してインストールします。詳しくは「GUIの使用:ローカルホストインストール」または「GUIの使用:複数ホストインストール」を参照してください。

オフラインインストール

オフラインでコンポーネントのインストールを実行するには、以下の手順に従ってください。

1. Firmware Maintenance CD またはUSBドライブキーからサーバを起動します。

2. プロンプトで、言語とキーボードを選択します。

3. [続行]をクリックします。

4. エンドユーザプログラム使用許諾契約書を読みます。使用許諾契約書の内容に同意する場合は、[同意]をクリックして続行します。Firmware Maintenance CDインタフェースが表示されます。

5. [ファームウェアアップデート]タブをクリックします。

6. [ファームウェアのインストール]をクリックします。HP Smart Update Manager が起動します。

7. コンポーネントを選択してインストールします。詳しくは「GUIの使用:ローカルホストインストール」または GUIの使用:複数ホストインストール」を参照してください。

インストールシナリオ

HP Smart Update Manager は、Smartファームウェアコンポーネントをローカルホストあるいは単一または複数のリモートホストにインストールします。リモートホストにインストールを行うには、リモートホストがオンラインで、HP Smart Update Manager システムと同じオペレーティングシステムが動作していなければなりません。たとえば、リモートホストでLinuxが動作している場合は、HP Smart Update Manager Linuxシステム上で動作していなければなりません。HP Smart Update Manager は、次のオペレーティングシステムをサポートします。

Microsoft Windows Server 2003 およびMicrosoft Windows Server 2003 x64

Red Hat Enterprise Linux 3 4、および5、ならびにSUSE Linux Enterprise Server 9 および10 x86AMD64/EM64T

次の表に、HP Smart Update Manager を使用した一般的なインストールシナリオを示します。

      

シナリオ

説明

ローカルホストでのグラフィカルインストール

次の場合には、このシナリオを使用してください。

コマンドラインツールを使い慣れていない。

単一のローカルホストにコンポーネントをインストールする。

スクリプトは必要でない。

ローカルホストでのスクリプトインストール

次の場合には、このシナリオを使用してください。

コマンドラインツールを使い慣れている。

単一のローカルホストにコンポーネントをインストールする。

カスタマイズされたスクリプトインストールを実行する必要がある。

リモートホストへのグラフィカルインストール

次の場合には、このシナリオを使用してください。

コマンドラインツールを使い慣れていない。

単一または複数のリモートホストにコンポーネントをインストールする。

スクリプトは必要でない。

リモートホストへのスクリプト

次の場合には、このシナリオを使用してください。インストール

コマンドラインツールを使い慣れている。

単一または複数のホストにコンポーネントをインストールする。

単一または複数のホストシステムに、カスタマイズされたスクリプトインストールを実行する必要がある。

ローカルホストでのグラフィカルインストール

単一のローカルホストにコンポーネントをインストールする場合は、HP Smart Update Manager のグラフィカルインタフェースを使用するのが最も簡単な方法です。

GUIを使用してコンポーネントをローカルホストにインストールするには、以下の手順に従ってください。

1. 最小要件」に示されているすべての最小要件が満たされていることを確認します。

2. インストールするコンポーネントにローカルホストからアクセスできることと、コンポーネントがHP Smart Update Manager と同じディレクトリに配置されていることを確認します。

グラフィカルインタフェースによるインストールの実行については、「GUIの使用:ローカルホストインストールを参照してください。

ローカルホストでのスクリプトインストール

コマンドラインインタフェースを使用してコンポーネントをローカルホストにインストールするには、以下の手順に従ってください。

1. 最小要件に示されているすべての最小要件が満たされていることを確認します。

2. インストールするコンポーネントにローカルホストからアクセスできることと、コンポーネントがHP Smart Update Manager と同じディレクトリに配置されていることを確認します。

3. スクリプトを作成してインストールをカスタマイズします。詳しくは、「スクリプトインストール」を参照してください。

4. スクリプトを実行します。

複数リモートホストへのインストール

次の図に、複数ホストへのインストールプロセスを示します。

GUIを使用してコンポーネントを複数のリモートホストにインストールするには、以下の手順に従ってください。

1. 最小要件に示されているすべての最小要件が満たされていることを確認します。

2. インストールするコンポーネントに管理システムからアクセスできることと、コンポーネントがHP Smart Update Managerと同じディレクトリに配置されていることを確認します。

グラフィカルインタフェースによるインストールの実行については、「GUI の使用:複数ホストインストールを参照してください。

コマンドラインインタフェースを使用してコンポーネントを複数のリモートホストにインストールするには、以下の手順に従ってください。

3. スクリプトを作成してインストールをカスタマイズします。詳しくは、「スクリプトインストール」を参照してください。

4. スクリプトを実行します。

初回インストール

HP Smart Update Manager の使いやすいグラフィカルインタフェースから、ファームウェアコンポーネントをインストールし、管理することができます。HP Smart Update Manager へのアクセスについては、「インストールオプションを参照してください。

HP Smart Update Manager が使用可能な更新のインベントリを作成している間、[インベントリ作成中]画面が表示されます。

インストールホストの初回選択

インベントリプロセスが完了すると、[インストレーションホストの選択]画面が表示されます。

[インストレーションホストの選択]画面で、コンポーネントをインストールするホストを選択できます。システムでHP Smart Update Manager を初めて実行する際、デフォルトでは、ローカルホスト以外は選択できません。ただし、リモートホストをターゲットとして選択するように指定することもできます。複数のリモートシステムへのグラフィカルインタフェースによるインストールの実行については、「GUI の使用:複数ホストインストールを参照してください。

[インストレーションホストの選択]画面には、以下の欄があります。

[ホスト名] -ホストのIPアドレスまたはDNS名が表示されます。

[種類] -システムをホストとグループに分類します。

[最終使用日] -最近使用されたホスト順にリストをソートすることができます。

[説明] -ホストについてユーザが定義した説明が表示されます。

[インストレーションホストの選択]画面で、[リモートホストまたはグループ]オプションを選択する場合、ホストのみの表示、グループのみの表示、両方の表示のいずれかを選択して、ホストのリストを整理することができます。

[インストレーションホストの選択]画面では、以下のボタンも表示されます。

[ホストの管理] -ホストを追加、編集、および削除できます。

[グループの管理] -グループを追加、編集、および削除できます。

[編集] -選択したホストを編集できます。

[次へ] -次に進み、システムの検出を行います。システムの検出では、ローカルまたはリモートシステムが、インストール済みのアイテムを調べます。

[終了] - HP Smart Update Manager を終了します。

次に進んでシステムの検出を行うには、[次へ]をクリックします。複数のリモートシステムにインストールする場合は、ホストの認証情報を入力します。[インストールするアイテムを選択してください]画面が表示されます。

インストールするコンポーネントの初回選択

[インストールするアイテムを選択してください]画面では、システムにインストールできるコンポーネントが表示され、インストールするコンポーネントを選択したり、削除したりできます。

[インストールするアイテムを選択してください]画面とその選択項目について詳しくは、「インストールするコンポーネントの選択を参照してください。

GUIの使用:ローカルホストインストール

HP Smart Update Manager を最初にインストールしたあと、HP Smart Update Manager を使用してローカルホストあるいは単一または複数のリモートホストにSmartファームウェアコンポーネントをインストールできます。ローカルホストでコンポーネントをインストールする場合は、HP Smart Update Manager のグラフィカルインタフェースを使用するのが最も簡単な方法です。

インストールホストの選択

ローカルホストでインストールプロセスを続行するには、[インストレーションホストの選択]画面でホストを選択して[次へ]をクリックします。

HP Smart Update Manager がローカルシステムにすでにインストールされているアイテムについて確認する間、[検出プロセス]画面が表示されます。

インストールするコンポーネントの選択

検出プロセスが完了すると、[インストールするアイテムを選択してください]画面が表示されます。

[インストールするアイテムを選択してください]画面には、以下の項が表示されます。

[ホスト]フィールド -選択したアイテムのインストール先のシステムが表示されます。

[ステータス]フィールド -インストールの準備ができているかどうかが表示されます。

再起動のセクション -再起動について設定し、どの時点で再起動するかを指定します。

コンポーネント選択ウィンドウ -インストールするコンポーネントを指定します。

複数のハードウェアデバイス(ハードディスクドライブ、アレイコントローラなど)が単一のサーバに存在する場合、HP Smart Update Manager は、各デバイスを1度だけリストに示します。デバイスのファームウェアバージョンが複数ある場合は、そのバージョンは最も新しいものから最も古いものまで1つの範囲で示されます。インストール対象のファームウェアの複数のインスタンスがある場合は、必ず、最も古いものから最も新しいものまでを含むすべてのインスタンスが示されます。ハードウェアデバイスのファームウェアは、必要な場合、すべてフラッシュされ選択したバージョンに変更されます。

コンポーネントの選択ウィンドウは、システムによっては複数の項に分かれている場合があります。以下の項が含まれます。

[インストールされる最新版] -指定したシステムで、この項のコンポーネントをインストールできます。

[インストール不必要] -この項のコンポーネントを更新する必要はありません。

[デバイスドライバがインストールされていません] -システムで、この項のコンポーネントがサポートしているファームウェアデバイスが検出されていますが、このデバイスにはデバイスドライバが必要です。デバイスドライバをインストールしてください。

[ユーザにより未選択] -この項のコンポーネントは選択が解除されており、インストールされません。

 

 

注:[インストール不必要]セクションが表示される場合、コンポーネントを選択するには、[インストールオプション]をクリックする必要があります。

 

[インストールするアイテムを選択してください]画面では、以下のGUIボタンも表示されます。

[すべての選択] -使用可能なすべてのコンポーネントを、インストール対象として選択します。

[すべての選択解除] -インストール対象として現在選択されているすべてのコンポーネントの選択を解除します。

[デフォルト] -製品インストールウィンドウの選択項目をデフォルトビューに戻します。デフォルトはローカルシステムの現在の設定に基づいています。

[終了] - HP Smart Update Manager を終了します。

[インストール] -選択されたすべてのコンポーネントをインストールします。

[サプリメンタルアップデートの追加] -リムーバブルデバイスから、追加のコンポーネントをインストールできます。追加のコンポーネントは、デバイスのルートに保存する必要があります。このボタンは、オフラインインストールの場合のみ使用できます。

システムの[ステータス]フィールド

[インストールするアイテムを選択してください]画面の[ステータス]フィールドには、インストールの準備ができているかどうかが表示されます。

                           

アイコン

テキスト

説明

レディ

選択されたすべてのコンポーネントをインストールする準備ができました。

すでに最新

コンポーネントのインストールは不要です。

選択されていません

インストール対象として選択されているコンポーネントはありません。

xクリティカルアクション

コンポーネントxは依存関係に問題があるため、インストールする準備ができません。ここで、xはコンポーネントの番号です。依存関係が適切なものになるかコンポーネントのインストール対象としての選択が解除されるまで、インストールプロセスを進めることができません。

再起動セクション

[インストールするアイテムを選択してください]の再起動セクションでは、希望する再起動の動作について設定できます。

更新がインストールされた後にシステムが再起動するように設定するには、以下の手順に従ってください。

1. [インストール後にシステムを再起動します]をクリックします。

2. [常時]または[必要な場合]をクリックします。

[常時]を選択すると、コンポーネントのインストールが失敗した場合を除いて、システムは必ず再起動します。[必要な場合]を選択すると、コンポーネントのインストールが失敗した場合を除いて、少なくとも1つのコンポーネントで必要な場合は再起動が行われます。

再起動までの時間を変更したり、再起動のメッセージを変更したりする場合は、[再起動オプション]をクリックします。[再起動オプションの設定]画面が表示されます。

 

 

注:Linuxでは、[再起動遅延]の時間は秒単位から分単位に自動的に変換されます。Linux の場合、1分未満(59秒以下)の値は切り上げられます。

 

必要な変更を加え、[OK]をクリックします。

コンポーネント選択ウィンドウ

[インストールするアイテムを選択してください]画面のコンポーネント選択ウィンドウでは、サーバとハードウェアオプションに基づいて、すべての使用可能なコンポーネントが(種類別に)表示されます。HP Smart Update Manager は、各コンポーネントについて、依存関係、すでにシステムにインストールされているかどうか、またはインストール後再起動が必要かどうかを自動的に確認します。インストール可能な項目はデフォルトで選択されます。インストールを希望しないコンポーネントは選択を解除できます。

コンポーネント選択ウィンドウは、次の欄に分かれています。

[製品] -コンポーネントの名前、バージョン番号、コンポーネントの新しいバージョン番号を示します。コンポーネントのバージョンの履歴を確認するには、新しいバージョン番号をクリックしてください。

[ステータス] -コンポーネントのステータスを表示します。

                  

アイコン

テキスト

説明

インストール準備完了

コンポーネントをインストールする準備ができました。

選択されていません

コンポーネントはインストール対象として選択されていません。

すでに最新

最新のコンポーネントがすでにインストールされています。コンポーネントのダウングレードまたは再書き込みを実行する場合は、[インストールオプション]をクリックしてください。

デバイスドライバがインストールされていません

システムで、この項のコンポーネントがサポートしているファームウェアデバイスが検出されていますが、このデバイスにはデバイスドライバが必要です。デバイスドライバをインストールしてください。

ユーザにより未選択

コンポーネントはインストール対象として選択されていません。

失敗した依存状態

コンポーネントには適合していない依存関係が存在します。問題のある依存関係の状態を確認するには、[失敗した依存状態を表示]をクリックしてください。

[任意の動作] -現在使用されていません。

[追加] -コンポーネントのインストールオプションが表示されます。次の図は、[失敗した依存状態]画面です。

次の画面は、[失敗した依存状態]画面です

インストールオプション

[追加]フィールドの以下のオプションから1つ以上を選択して、インストール可能なコンポーネントのファームウェアの更新について設定できます。コンポーネントのタイプにより、以下のいずれかの画面が表示されます。

現在のファームウェアを古いバージョンにダウングレードする場合は、[ダウングレードを許可]を選択します。

HP Smart Update Manager が現在のファームウェアのバージョンを同じバージョンで上書きできるようにする場合は、[再書き込みを許可]を選択します。

共有ストレージ環境でファームウェアをアップグレードする場合は、[共有デバイスを許可]を選択します。

 

注意:使用中の共有デバイスでファームウェアを更新すると、データが消失する場合があります。[共有デバイスを許可]オプションを有効にする前に、選択したデバイスを共有している他のすべてのサーバをオフラインにしてください。

 

次の表は、ファームウェアの更新に関するオプションを変更すると、ファームウェアの更新結果がどのように変わるかを示しています。この例では、アレイコントローラとしてHP Smart アレイ6402 コントローラが使用されています。

既存のアレイコントローラにファームウェアバージョン3.00 がインストールされている場合、ファームウェアを更新すると、次の表に示す結果になります。

                

 

デフォルト

ダウングレードの場合

再書き込みの場合

ファームウェアアップグレードv3.05

3.05

3.05

3.05

ファームウェアアップグレードv3.10

3.10

3.10

3.10

既存のアレイコントローラにファームウェアバージョン3.10 がインストールされている場合、ファームウェアを更新すると、次の表に示す結果になります。

               

 

デフォルト

ダウングレードの場合

再書き込みの場合

ファームウェアアップグレードv3.05

変更なし

3.05

3.10

ファームウェアアップグレードv3.10

変更なし

変更なし

3.10

インストールするコンポーネントをすべて選択したら、[インストール]をクリックしてインストールを実行します。[インストール中]画面が表示されます。

インストール結果の表示

インストールが完了すると、[インストール結果]画面が表示されます。

[インストール結果]画面は、次の欄に分かれています。

[製品] -インストールされたコンポーネント名を表示します。コンポーネントのバージョンの履歴を確認するには、バージョン番号をクリックします。

[ステータス] -コンポーネントのインストールのステータスを表示します。

                  

アイコン

テキスト

説明

成功

コンポーネントは正常にインストールされました。

同じ/古いバージョンのインストールに成功しました

既存のコンポーネントは、同じバージョンまたは古いバージョンに正常にダウングレードまたは再インストールされました。

アップデートでエラーとなりました

更新エラーが発生しました。詳しくは、HP Smart Update Manager のログファイルを参照してください。

インストール失敗

コンポーネントはインストールされませんでした。詳しくは、[インストールログを表示]をクリックしてください。

[追加] -各コンポーネントのインストールログを確認したり、再起動が必要かどうかを再確認したりすることができます。

アイコン

テキスト

説明

再起動が必要です

コンポーネントを有効にするには、サーバを再起動する必要があります。

追加詳細情報を表示するには、[インストールログを表示]をクリックします。

[インストール結果]画面には、次のボタンもあります。

[今すぐ再起動] -サーバを再起動します(このボタンは、ローカルインストールでのみ使用できます)。

[終了] - HP Smart Update Manager を終了します。

ログファイルは、次の位置にあります。

更新されている各ホストのインストール作業についての情報を含むインストールログ(hpsum_log.txthpsum_ detail_log.txt )があります。hpsum_log.txt には、インストール作業の概要が記録されます。hpsum_detail_log.txtには、エラー、インストールされた各コンポーネントなど、インストールに関する情報がすべて記録されます。

Windowsの場合、ローカルホストのブートパーティションのCPQSYSTEMlog サブディレクトリ内に各ホストのIPアドレスに基づく名前のサブディレクトリが作られ、そのサブディレクトリにこれらのファイルが格納されます。ローカルホストの情報を含むディレクトリには、IPアドレスに基づく名前ではなく、localhost という名前が付けられます。

Linuxの場合は、ローカルホストの/var/hp/log サブディレクトリ内に各ホストのIPアドレスに基づく名前のサブディレクトリが作られ、そのサブディレクトリにこれらのファイルが格納されます。ローカルホストの情報を含むディレクトリには、IPアドレスに基づく名前ではなく、localhostという名前が付けられます。

GUIの使用:複数ホストインストール

HP Smart Update Manager の使いやすいグラフィカルインタフェースから、ファームウェアコンポーネントをインストールし、管理することができます。HP Smart Update Manager へのアクセスについては、「インストールオプションを参照してください。

HP Smart Update Manager が使用可能な更新のインベントリを作成している間、[インベントリ作成中]画面が表示されます。

インベントリプロセスが完了すると、[インストレーションホストの選択]画面が表示されます。

リモートホストまたはグループの選択

[インストレーションホストの選択]画面で、コンポーネントをインストールする複数のグループやホストを選択できます。

ホストの追加については、「ホストの管理を参照してください。グループの追加については、「グループの管理」を参照してください。

インストールプロセスを進めるには、以下の手順に従ってください。

1. 1つまたは複数のホストやグループを選択します。

2. [次へ]をクリックしてシステム検出に進みます。

3. ホストの認証情報を入力します(ホストの認証情報の入力」を参照)。

4. [OK]をクリックして、「複数のホストにインストールするコンポーネントの選択に示されている手順に進みます。

5. インストールが完了すると、[インストール結果]画面の「複数ホストのインストール結果の表示」を参照)に複数のホストの結果が表示されます。

ホストの管理

ホストを追加、編集、または削除するには、[ホストの管理]ボタンをクリックします。[ホストの管理]画面が表示されます。

ホストを追加するには、以下の手順に従ってください。

1. [ホストの追加]をクリックします。[新しいホスト]ダイアログボックスが表示されます。

2. 次の中から、ホストを追加する方法を選択します。

a. 追加するホストのDNS名を入力します。

b. 追加するホストのIPアドレスを入力します。

c. 追加するホストのIPアドレス範囲を入力します。範囲の開始IPアドレスと終了IPアドレスが同じサブネットに属していなければなりません。

3. 追加するホストについてユーザが定義する説明(オプション)を入力します。

4. [OK]をクリックします。

新しいホストが、[インストレーションホストの選択]画面のリストに追加されます。

既存のホストを編集するには、以下の手順に従ってください。

1. [ホストの管理]画面で[ホストの編集]ボタンをクリックします。[ホストの編集]ダイアログボックスが表示されます。

2. 必要な編集を行います。

3. [OK]をクリックします。

ホストを削除するには、以下の手順に従ってください。

1. [ホストの管理]画面で[ホストの削除]ボタンをクリックします。

2. 確認画面が表示されたら、[Yes]をクリックします。

グループの管理

グループを追加、編集、または削除するには、[グループの管理]ボタンをクリックします。[グループの管理]画面が表示されます。

グループを追加するには、以下の手順に従ってください。

1. [グループの追加]をクリックします。[グループの編集]ダイアログボックスが表示されます。

2. グループの名前を入力します。

3. 追加するグループについてユーザが定義する説明(オプション)を入力します。

4. [利用可能なホスト]ウィンドウから、グループに追加するホストを選択します。[新しいホスト]ボタンをクリックして、この画面から新しいホストを追加できます。ホストの追加について詳しくは、「ホストの管理を参照してください。

5. [入力]ボタンをクリックして、選択したホストを新しいグループに移動します。

6. [OK]をクリックします。

新しいグループが、[インストレーション ホストの選択]画面のリストに追加されます。

既存のグループを編集するには、以下の手順に従ってください。

1. [グループの管理]画面で、編集するグループを選択して、[グループの編集]ボタンをクリックします。[グループの編集]ダイアログボックスが表示されます。

2. 必要に応じてグループ名を編集します。

3. 必要に応じて、ホストについてユーザが定義する説明(オプション)を編集します。

4. 必要に応じて、[入力]および[削除]ボタンを使用して、ホストを追加または削除します。

5. [OK]をクリックします。

グループを削除するには、[グループの管理]画面でグループを選択して、[グループの削除]ボタンをクリックします。

確認画面が表示されたら、[Yes]をクリックします。

ホストの認証情報の入力

単一のリモートホストを選択すると、[ホストに証明情報の入力]画面が表示されます。

ホストの認証情報を入力するには、以下のいずれかの手順に従ってください。

[ユーザ名およびパスワードの入力]を選択して、ユーザ名とパスワードを入力します。

[現在の証明情報の使用]を選択して、現在ログインしているユーザの認証情報を使用します。

リモートホスト上でアクティブなアップデートプロセスが検出される場合に備えて、[ホストのスキップ]または[アップデートの再開]を選択できます。ホストのスキップを選択すると、以降のアップデートプロセスでホストが無視されます。また、アップデートの再開を選択すると既存または進行中のインストールが終了します。両方のオプションで、ホストの認証情報を再入力する必要があります。

[OK]をクリックして次の手順に進みます。

グループまたは複数のホストを選択すると、[グループの認証情報の入力]画面が表示されます。

画面では、まだ認証情報が必要な残りのホストと、認証情報の入力が完了しているホストが別々に表示されます。

各ウィンドウは、次の欄に分かれています。

[名前] -ホストの名前が表示されます。

[ステータス] -ホストの認証情報のステータスを表示します。

アイコン

テキスト

説明

入力済み

ホストの認証情報が入力されています。

認証情報の必要

ホストの認証情報が入力されていません。

認証情報の失敗

ホストについて入力された情報で認証に失敗しました。

ホストにアクセスできません

入力された認証情報ではホストにアクセスできません。

HPSUM セッションが存在しているためホストをスキップしました

既存のHP Smart Update Manager セッションのためにホストがスキップされました。

[説明] -ホストについてユーザが定義した説明が表示されます。

ホストの認証情報を入力するには、以下の手順に従ってください。

1. 左ウィンドウの[ホストは残りの認証情報を要求しています]リストからホストを選択します。すべての認証情報が同じ場合、[すべて選択]をクリックして、リストのすべてのホストを選択できます。

2. [入力]ボタンをクリックして、必要な認証情報を入力し、選択したホストを[完了したホスト]ウィンドウに移動します。

3. [次へ]をクリックしてシステム検出に進みます。

複数のホストにインストールするコンポーネントの選択

[インストールするアイテムを選択してください]画面には、サーバホストとそのステータス情報が表示されます。

[インストールするアイテムを選択してください]画面では、以下のGUIボタンが表示されます。

[ホストの表示] -選択されたホストの追加情報を表示できます。

[インストール] -選択されたすべてのコンポーネントをインストールします。

[終了] - HP Smart Update Manager を終了します。

[インストールするアイテムを選択してください]画面の[サーバホスト]ウィンドウには、インストール対象として選択できるサーバホストの概要情報が表示され、個々のホストの詳細を表示させることができます。

[サーバホスト]ウィンドウは、次の欄に分かれています。

[ホスト] -システムの名前、使用可能な更新の数、および予想されるインストール時間を表示します。

[ステータス] -ホストのステータスを表示します。

                  

アイコン

テキスト

説明

レディ

ホストのインストール準備ができました。

インストールするものがありません

ホストは、すでに最新の状態です。

HPSUM セッションが存在しているためホストをスキップしました

既存のHP Smart Update Managerセッションのためにホストがスキップされました。

対応が必要です

ホストのインストール準備ができていません。追加の作業が必要です。

検出失敗

ホストのインストール準備ができていません。インストールされているハードウェア、ソフトウェア、およびファームウェアの検出が失敗しました。

 

 

注:[ステータス]欄に、更新版がインストールされた後の再起動についてのデフォルト動作が表示されることもあります。

 

選択した単一ホストをより詳しく表示するには、[インストールするアイテムを選択してください]画面で[ホストの表示]をクリックします。単一ホストの選択画面が表示されます。

選択した単一ホストを設定するには、「インストールするコンポーネントの選択」に示されている手順に進みます。

更新対象のすべてのホストについて単一ホストの設定を行ったあと、[インストールするアイテムを選択してください]画面で[インストール]をクリックしてインストール手順に移ります。

複数ホストのインストール結果の表示

インストールが完了すると、[インストール結果]画面が表示されます。

[インストール結果]画面は、次の欄に分かれています。

[ホスト] -ホストのIPアドレスまたはDNS名を示します。

[ステータス] -コンポーネントの全体的なインストールステータスを表示します。

                  

アイコン

テキスト

説明

成功

ホストは正常に更新されました。

インストールするものがありません

ホストは、すでに最新の状態です。

インストールはユーザによりキャンセルされました

インストールはキャンセルされました。プロセスを継続できません。

インストール失敗

1つまたは複数のコンポーネントのインストールに失敗しました。

[インストール結果]画面には、次のボタンもあります。

[ホストの表示] -選択されたホストのインストール結果を表示できます。

[終了] - HP Smart Update Manager を終了します。

単一ホストのインストール結果を表示するには、ホストをダブルクリックするか、ホストを選択して[ホストの表示]をクリックします。

インストール結果の表示に示されている手順に進みます。


スクリプトインストール

この項の目次

コマンドラインインタフェース

コマンドラインインタフェース

HP Smart Update Managerのコマンドラインインタフェースを使用すると、スクリプトカスタムインストールが可能です。

コマンドライン構文

HP Smart Update Manager の一般的なコマンドライン構文は、以下のとおりです。

hpsum [/h[elp]] [/f[orce]] [/g (downgrade)] [/e (rewrite)]

[/m[utual])] [/r[eboot]] [/reboot_message "message"]

[/reboot_delay timeout_in_seconds] [/reboot_always] [/s[ilent]]

[/c <component_to_install>]

Onboard Administrator で使用する場合のHP Smart Update Manager の一般的なコマンドライン構文は、以下のとおりです。

hpsum [/h[elp]] [/f[orce]] [/g (downgrade)] [/e (rewrite)]

[/m[utual]] [/r[eboot]] [/reboot_message "message"]

[/reboot_delay timeout_in_seconds] [/reboot_always] [/s[ilent]]

[/c <component_to_install>] [/logdir] /user <username> /passwd <password>

/target <net_address>

Onboard Administrator HP Smart Update Manager を使用する場合は、ログインのためにユーザIDとパスワードが要求されます。

 

 

注:角カッコで囲まれた引数および情報はすべてオプションです。

 

Windowsシステムでは、各引数の前にスラッシュ(/)を付けます。Linux システムでは、ハイフン(‐)を付けます。

コマンドライン引数

                                          

コマンドライン引数

説明

/h[elp]または/?

この引数では、コマンドラインのヘルプ情報が表示されます。

/f[orce]

この引数により、現在インストールされているコンポーネントを上書きまたはダウングレードできます。

/gまたは/downgrade

この引数では、以前のバージョンのファームウェアにダウングレードできます。この引数は、/forceオプションと組み合わせて使用する必要があります。/forceオプションと組み合わせて使用しない場合は無視されます。

/eまたは/rewrite

この引数では、ファームウェアが壊れたときや、ファームウェアが正しくインストールされていることを確実にしたいときに、同じバージョンのファームウェアをデバイスに再書き込みします。この引数は、/forceオプションと組み合わせて使用する必要があります。/forceオプションと組み合わせて使用しない場合は無視されます。

/m[utual]

この引数は、フラッシュ対象のデバイスが共有ストレージ環境にある場合に、ファームウェアフラッシュエンジンにファームウェアのフラッシュを通知します。フラッシュ対象のデバイスが共有ストレージ環境にある場合、-mオプションを渡さないと、コンポーネントのインストールは失敗します。

/r[eboot]

この引数では、次の条件を満たす場合、サーバ(リモートインストールではホストサーバ)が再起動します。

/rebootオプションが選択されているか、コマンドライン引数として指定されている。

インストール用に選択されたすべてのコンポーネントが正常にインストールされた。

インストールされたコンポーネントのうち少なくとも1つで、インストールを完了するために再起動が必要。

/reboot_message "reboot message"

この引数では、再起動されるサーバに接続されているリモートコンソールに、特定の再起動メッセージを表示します。/rebootオプションと組み合わせて使用しない場合は無視されます。

/reboot_delay timeout_in_seconds

この引数では、timeout_in_secondsの秒数だけ、サーバの再起動を遅らせます。この引数は、/reboot オプションと組み合わせて使用する必要があります。/reboot オプションと組み合わせて使用しない場合は無視されます。指定できる値は15 3600 です。デフォルトのタイムアウト値はMicrosoft Windows15秒、Linux60秒です。

/reboot_always

この引数では、次の条件を満たす場合、サーバを再起動します。/span>/reboot_alwaysオプションが選択されているか、コマンドライン引数として指定されている。/span>インストール用に選択されたすべてのコンポーネントが正常にインストールされた。

/s[ilent]

この引数を指定すると、GUIやコンソールの出力を伴わないサイレントインストールが行われます。データはすべてログファイルに書き込まれます。プロンプトではすべてデフォルトオプションが使用され、ユーザの入力なしでインストールが続行されます。コンポーネントでインストール前に設定情報などの入力が必要な場合は、そのコンポーネントのインストールは失敗しログファイルにエラーメッセージが書き込まれます。

/c <component to install>

この引数は、インストールする単一コンポーネントを指定します。/cオプションを複数回使用して、複数のコンポーネントを指定することもできます。コンポーネントの依存関係により別の順序でインストールする必要がある場合を除き、インストールは指定された順序で行われます。依存関係がある場合は、できるだけ多くのコンポーネントのインストールが成功するように、ユーティリティによりその依存関係に基づいてインストール順序が変更されます。

/user <username>

この引数により、自身のユーザIDOnboard Administrator にログインできます。

/passwd <password>

この引数により、Onboard Administrator にログインする際、自身のユーザIDに関連付けた自身のパスワードを使用できます。

/target <netAddress>

この引数では、Onboard Administrator IPアドレスまたはDNS 名を指定します。エンクロージャ内にOnboard Administrator 2 つある場合、この引数で、アクティブなOnboard Administratorのアドレスや名前を指定する必要があります。

/logdir <path>

このオプション引数により、Onboard Administrator フラッシュユーティリティからの出力をデフォルトディレクトリと異なるディレクトリにリダイレクトできます。Windows コンポーネントの場合、デフォルト位置は%SYSTEMDRIVE%\CPQSYSTEM\hp\log<netAddress> で、リダイレクト先は<path>\hp\log\<netAddress> です。Linuxコンポーネントの場合は、デフォルト位置は/var/hp/ log/<netAddress> で、リダイレクト先は<path>/hp/log/ <netAddress>です。

リターンコード

HP Smart Update ManagerLinuxWindowsョコンポーネントのリターン コードを、新しく拡張されたリターンコード マッピングに統合しました。これらのリターン コードは、コンポーネント インストールのステータスを決定します。また、スクリプトのリターン コードを使用して、スクリプトの実行を制御したり、必要な分岐を決定したりできます。

インストール ログ ファイルの位置を確認するには、「インストール結果の表示」を参照してください。

                                         

リターン コード

テキスト

SUCCESS_NO_REBOOT

0

インストールに成功しました。

SUCCESS_REBOOT

1

インストールに成功しましたが、再起動が必要です。

SUCCESS_NEW_SESSION

2

インストールに成功しましたが、さらにセッションが必要です。

SUCCESS_NOT_REQUIRED

3

このコンポーネントは最新であるか、または不要です。

FAILURE_GENERAL

-1

一般障害が発生しました。詳しくはエラー ログを参照してください。

FAILURE_BAD_PARM

-2

不正な入力パラメータが検出されました。

FAILURE_COMPONENT_FAILED

-3

コンポーネントのインストールに失敗しました。


 

トラブルシューティング

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ROMのアップグレードが失敗した場合の復旧

Linuxリモート機能が使用できなくなった場合の復旧

ROMのアップグレードが失敗した場合の復旧

システムROMのアップグレードが失敗した場合の復旧

システムROMのアップグレードの失敗から復旧するには、リダンダントROM またはROMPaq を使用してください。

リダンダントROMリカバリ

システムROMをフラッシュする場合、ROMPaqはバックアップROMを上書きし、現在のROMをバックアップとして保存して、新しいROMが何らかの理由で壊れたときに代替のバージョンのROMに簡単に戻ることができるようにします。この機能では、ROM のフラッシュ中に電源障害が発生した場合でも、既存のバージョンのROMが保護されます。

サーバが起動すると、システムは現在のROM が壊れているかどうかを確認します。ROMが壊れていることが検出されたら、システムはバックアップROMから起動しPOST を通じてROMが壊れていることを警告します。

リダンダントROMRBSUでアクセスするには、以下の手順に従ってください。

1. 起動中、画面右上隅にプロンプトが表示されたら、F9キーを押してRBSUにアクセスします。

2. [アドバンストオプション]を選択します。

3. [リダンダントROMの選択]を選択します。

4. ROMバージョンを選択します。

5. Enterキーを押します。

6. Escキーを押して現在のメニューを終了するか、またはF10キーを押してRBSUを終了します。サーバが自動的に再起動します。

RBSUを使用できない場合、システムコンフィギュレーションスイッチのスイッチ設定を変更してROMイメージを切り替えることができます。詳しくは、サーバのマニュアルを参照してください。

ROMイメージが両方壊れている場合は、ROMPaqリカバリを実行してください。

ROMPaqリカバリ

現在のバージョンとバックアップバージョンのROMが両方とも壊れている場合、以下のROMPaq ディザスタリカバリ手順を実行してください。

1. 他のサーバで、Firmware Maintenance CDを挿入します。Firmware Maintenance CDインタフェースが自動的に開きます。

2. エンドユーザプログラム使用許諾契約書を読みます。使用許諾契約書の内容に同意する場合は、[同意]をクリックして続行します。Firmware Maintenance CDインタフェースが表示されます。

3. [ファームウェアアップデート]タブをクリックします。

4. [Firmware CD の参照]をクリックします。

5. ROMPaqイメージにアクセスし、ハードディスクドライブに保存します。

6. ROMPaqイメージを実行し、ROMPaqディスケットを作成します。

7. ROMが壊れているサーバに切り替えます。

8. サーバの電源を切ります。

9. ROMPaqディスケットを挿入します。

10. サーバの電源を入れます。

a. サーバが1回の長いビープ音と2回の短いビープ音を鳴らした場合、ディザスタリカバリモードに入っていることを示しています。ディスケットが挿入されていない場合、システムは有効なROMPaq ディスケットが挿入されるまでビープ音を鳴らし続けます。

b. ROMPaqディスケットは両方のシステムROM イメージをフラッシュします。問題なく実行された場合、徐々に音が高くなるビープ音が鳴ります。問題が生じた場合は、徐々に音が低くなるビープ音が鳴ります。この場合はディザスタリカバリプロセスを繰り返す必要があります。

11. サーバの電源を切ります。

12. ROMPaqディスケットを取り出します。

13. サーバの電源を入れます。

ROMPaqディザスタリカバリ用にサーバを手動で設定するには、以下の手順に従ってください。

1. サーバの電源を切ります。

2. アクセス パネルを取り外します。

3. システム メンテナンス スイッチの位置をディザスタ リカバリに設定します。スイッチの位置はサーバによって異なります。ご使用のサーバでの正しい設定については、サーバのマニュアルを参照してください。

4. Firmware Maintenance CDまたはHPWebサイトhttp://www.hp.com/jp/support/から入手した、最新のシステムROMが収録されたROMPaqディスケットを挿入します。

5. アクセス パネルを取り付けます。

6. サーバの電源を入れます。

7. システムを完全に起動します。

8. 手順の1および2を繰り返します。

9. システム メンテナンス スイッチの位置を、元の設定に戻します。

10. 手順の5および6を繰り返します。

オプションROMアップグレードが失敗した場合の復旧

オプションROMのアップグレードの失敗から復旧するには、オプションに応じた適切なリカバリ方法を使用してください。

アレイ コントローラのROM

アレイ コントローラがサポートするリカバリROMは、バックアップROMを提供することによって、連続的なシステム可用性を保証する冗長化機能です。フラッシュ プロセスを実行すると、新しいバージョンのファームウェアがROMにフラッシュされますが、最後に確認されたバージョンのファームウェアもコントローラで保持されます。ファームウェアが破壊されると、コントローラはファームウェアのリダンダント バージョンに戻り、動作を続けます。

 

 

注:ROMPaqは、ストレージオプションの配布には使用されなくなったため、ストレージオプションROMROMPaq ではダウングレードできません。

 

Lights-OutマネジメントROM

RILOE IIiLO、およびiLO 2でディザスタリカバリを実行するには、HPWeb サイトhttp://www.hp.com/jp/manual/ に掲載されている、ご使用のLights-Outマネジメント製品のマニュアルを参照してください。

Linuxリモート機能が使用できなくなった場合の復旧

ファイアウォールの設定

Unable to Access Hostメッセージが表示される場合、ターゲットのファイアウォールが有効になっています。Linuxのデフォルト設定では、ターゲットのファイアウォールは有効になっています。

Linux のリモート機能を復旧するには、ターゲットおよびホストのファイアウォールを無効にするか再設定する必要があります。


テクニカルサポート

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参照資料

オペレーティングシステム情報

参照資料

ProLiant Firmware Maintenance CD または他のCDをダウンロードする方法については、HPSmartStart ダウンロードのWebサイトhttp://www.hp.com/jp/servers/smartstart/を参照してください。

一般的なマネジメント製品について詳しくは、HPProLiant Essentials Webサイトhttp://www.hp.com/jp/servers/proliantessentials/ を参照してください。

ProLiant サーバがサポートするオペレーティングシステムについて詳しくは、HPWebサイトhttp://www.hp.com/go/supportos/ (英語)にあるオペレーティングシステムサポートマトリックスを参照してください。

ファームウェアのサポートについては、HPWeb サイトhttp://www.hp.com/servers/smartstart/supportmatrices/ (英語)にあるProLiant Firmware Maintenance CD マトリックスを参照してください。

オペレーティングシステム情報

Microsoft Windowsオペレーティングシステムについては、Microsoft社のWeb サイトhttp://www.microsoft. com/ を参照してください。

Linuxオペレーティングシステムについて詳しくは、下記のWebサイトを参照してください。

Red Hat LinuxWebサイト:http://www.redhat.com

SUSE LINUXWebサイト:http://www.novell.com/linux


頭字語と略語

GUI

graphical user interfaceグラフィカルユーザインタフェース

HPSUM

HP Smart Update Manager

iLO

Integrated Lights-Out

iLO 2

Integrated Lights-Out 2

NIC

network interface controllerネットワーク インタフェース コントローラ

POST

Power-On Self Test電源投入時セルフテスト

RBSU

ROM-Based Setup UtilityROMベース セットアップ ユーティリティ

RILOE II

Remote Insight Lights-Out Edition IIリモートInsightボードLights-Out Edition II

ROM

read-only memory

SAS

serial attached SCSI

USB

universal serial busユニバーサル シリアル バス