HPのサービス分析ツール、Web-Based Enterprise Services(WEBES)およびOpen Service Event Manager(OSEM)は、保守の必要なイベントがあると判断すると、特定のSNMPトラップを使用して、HP Systems Insight Manager(HP SIM)に対するサービス通知を生成します。
この機能は、WEBES v4.4.1以上およびOSEM v1.3以上でサポートされており、バージョン4.0以上のHP SIMに含まれています。
このソフトウェアをダウンロードしてインストール情報を参照するには、HPのWebサイトhttp://h18023.www1.hp.com/support/svctools/(英語)にアクセスします。
OSEMは、バージョン7.2以上のManagement CDにも収録されています。
インスタント サポート エンタープライズ エディション(ISEE)をインストールすると、WEBESおよびOSEMのサービス通知は、リモートで発生したサポートの必要な事項についてのステータス情報も提供します。
ISEEのダウンロードと追加情報については、http://www.hp.com/jp/iseeにアクセスして確認し てください。
設定とセットアップ
サービス通知を正しく機能させるための、HP SIMでの特別なセットアップはありません。それは、サービス管理情報ベース(MIB)がHP SIMキットに含まれており、通常のインストール時にコンパイルされるからです。
サービス トラップが、通常、デフォルトでlocalhostに送信されるため、WEBESまたはOSEMがHP SIMと同じシステム上にインストールされている場合、特別なセットアップは不要です。WEBESまたはOSEMがHP SIMとは別のシステム上にインストールされている場合、OSEM Installation Guideの「How to Change the HP SIM Host Name」セクションで説明する手順を実行する必要があります。 WEBESの場合、オペレーティング システムのコマンド ラインから、desta snmpと入力してください。 サービス トラップの送信先システムを入力するように指示されるので、WEBESとHP SIMが同じシステム上にあるかどうかとは関係なく、HP SIMのシステム名を入力してください。
HP SIMによる、サービス トラップ通知の処理
HP SIMは、WEBESまたはOSEMからサービス トラップ通知を受け取ると、他の管理イベントとほぼ同じ方法で処理します。
これらのイベントを表示する方法は、1つではありません。まず、特別な操作を必要としない方法として、[すべてのイベント]での表示があります。また、[高度な検索]機能を使用してイベント収集で表示することもできます。HP SIM 4.xでは、[高度な検索]を使用して、イベント カテゴリ名が[HPサービス イベント]、タイプ名が[すべて]のイベントを検索する必要があります。HP SIM 5.0では、この作業は、[すべてのHPサービス イベント]によってデフォルトで実行されます。[すべてのHPサービス イベント]には、[システムおよびイベント]パネルパネルで[イベント] [共有] [すべてのHPサービス イベント]を選択することによってアクセスできます。 イベント テーブル ビュー ページでは、[イベント タイプ]は、[レポート済みサービス]として表示されます。[システム名]および [イベント時刻]は、故障したシステムまたはサブシステムおよびエラーの報告時刻を示します。[深刻度]は、メジャーとなります。これは、分析がメンテナンスが必要と判断した場合にのみサービス通知が送信されるからであり、また、サービス トラップにはInsightマネジメント エージェントが送信するSNMPトラップのような元のイベントに含まれる情報以外の情報が含まれるからでもあります。
サービス トラップ通知の詳細
サービス通知の詳細を表示するには、イベント テーブル ビュー ページで、テーブルの[イベント タイプ]の下で、表示したい[レポート済みサービス]を選択して、サービス トラップを表示します。
サービス トラップは、次のような複数の種類の情報で構成されます。
イベントID、ステータス、説明など基本トラップ情報
故障したシステムの属性を示すソース情報と、エラー発生時刻
WEBESまたはOSEMイベント分析へのURLリンク。このリンクをクリックするとWEBESまたはOSEMのイベント ビューアが表示され、そのイベントに関する詳細な分析とトラブル シューティング情報を見ることができます。
ISEEクライアントへのURLリンク。そのイベントのコール ステータスが表示されます。
推奨される処置。問題を解決するために実行すべき保守作業についての情報を提供します。故障位置、システムID、部品コールアウトなどの情報を含む可能性があります。
お客様による修理手順(利用できる場合)へのURLリンク。お客様が推奨処置を実行するのに役立つ指示書やビデオを提供します。
注記:この機能は、HP SIM 5.0以上に付属のサービスMIBでのみ利用できます。また、OSEM v1.3.6またはWEBES v4.4.1が送信したサービス トラップについてのみ利用できます。
サービス トラップとMIBタイプに関する情報
HP SIM 5.0には、サービスMIBの新しいバージョンが含まれ、OSEM 1.3.6およびWEBES v4.4.1が送信する高度なサービス トラップをサポートします。OSEM 1.3.6については、OSEMの内部設定の「HP SIM trap revision」にアクセスして、新しいトラップ タイプを生成するように設定する必要があります。WEBES 4.4.1は、デフォルトで新しいトラップを送信します。 新しいMIBはコンパイルして、HP SIM 4.xの古いバージョンに組み込むことができ、古いバージョンと新しいバージョンのサービス トラップを認識します。最新バージョンのサービスMIBを入手するには、HPのWebサイトhttp://h18023.www1.hp.com/support/svctools/(英語)にアクセスして、[WEBES]または[OSEM]の下にある[download service MIB]を選択します。HP SIMに新しいサービスMIBを登録するには、HP SIMを実行するシステム上で次のように操作します。
MS-DOSウィンドウかUNIXシェルを開きます。
ディレクトリを、MIBを含むディレクトリに変更します。
mxmib -d cpqservice.mibを実行して、古いサービスMIBの登録を解除します。
古いcpqservice.mibおよびcpqservice.cfgを削除します。
新しいcpqservice.mibをmibsディレクトリにコピーします。
mcompile cpqservice.mibを実行して、新しいサービスMIBを.cfgフォーマットにコンパイルします。
mxmib -a cpqservice.cfgを実行して、新しいサービスMIBを登録します。
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