名称
mxlog - ログエントリの記録または表示
構文
mxlog -l [-r result] [-a action] [-o object_type] [-n object_name]
[-u user] [-s sessionID] [-t transactionID] [-v verbosity] [-m
message]
mxlog -p [-r result] [-a action] [-o object_type] [-n object_name]
[-u user] [-s sessionID] [-t transactionID] [-v verbosity] [-m
message]
説明
mxlog コマンドは、ログファイルまたは標準出力にエントリを出力します。ロ
グエントリのカテゴリは、常に APPLICATION に設定されます。
最初の構文形式では、指定したエントリがログファイルに記録されます。
2番目の構文形式では、ログエントリが標準出力に表示されます。
オプション
mxlog には以下のオプションがあります。
-l エントリをログファイルに記録します。エントリは標準
出力 (stdout) には出力されません。 "-p"オプション
とともに使用することはできません。
-p ログエントリのプレビューを標準出力に表示します。エ
ントリはログファイルに記録されません。 "-l" オプ
ションとともに使用することはできません。
-a action 発生したアクション。"-a" オプションを使用した場合
は値を指定する必要があります。 "-a" オプションを指
定しない場合のデフォルト値は START です。有効な値
は次のとおりです。ACTION_NONE (アクションなし。
"<>" という文字列で表示されます)、 ADD、MODIFY、
DELETE、RUN、LIST、ENABLE、DISABLE、RESTORE、
SAVE、SETUP、UNSETUP、 START、DONE。
-m message ログに記録される付属メッセージ。"-m" オプションを
使用した場合は値を指定する必要があります。指定した
メッセージは、ログファイル内でログエントリの後の行
に記録されます。値は文字列でなければなりません。空
白が含まれる場合は、値を二重引用符で囲ってくださ
い。
-n object_name このログ命令を出しているオプジェクトまたはアプリ
ケーションの名前。 "-n" オプションを使用した場合は
値を指定する必要があります。 "-m" オプションを使用
しない場合のデフォルト値はNONEです("<>" という文字
列として記録されます)。値は文字列でなければなりま
せん。空白が含まれる場合は、値を二重引用符で囲って
ください。
-o object_type このログ命令を出しているオプジェクトまたはアプリ
ケーションのタイプ。 "-o" オプションを使用した場合
は値を指定する必要があります。 "-o" オプションを使
用しない場合のデフォルト値は TYPE_NONE です。有効
な値には以下のものがあります。 APPLICATION、GUI、
TYPE_NONE (タイプなし。"<>" という文字列として記録
されます)。
-r result 発生したイベントの結果。"-r" オプションを使用した
場合は値を指定する必要があります。 "-r" オプション
を使用しない場合のデフォルト値は SUCCESS です。有
効な値には以下のものがあります。 IN_PROGRESS、
SUCCESS、FAILURE、SOME_FAILURES、CANCELED、
KILLED、 RESULT_NONE (結果なし。"<>" という文字列
として記録されます)。
-s sessionID 文字列型のセッションID。"-s" オプションを使用した
場合は値を指定する必要があります。 "-s" オプション
を使用しない場合、このフィールドの値はありません。
-t transactionID
文字列型のトランザクションID。"-t" オプションを使
用した場合は値を指定する必要があります。 "-t" オプ
ションを使用しない場合、このフィールドの値はありま
せん。
-u user このログエントリを送信したユーザ。 "-u" オプション
を使用した場合は値を指定する必要があります。 "-u"
オプションを使用しない場合のデフォルト値は、このコ
マンドを実行しているユーザのユーザ名です(通常は
root)。このオプションは通常、アプリケーションの
run-as ユーザではなく、メッセージをロギングしてい
るアプリケーションの名前を指定するために使用しま
す。
-v verbosity このログエントリの冗長レベル。"-v" オプションを使
用した場合は値を指定する必要があります。 "-v" オプ
ションを使用しない場合のデフォルト値は SUMMARY で
す。有効な値には以下のものがあります。 SUMMARY、
DETAIL、VERBOSE、ERROR、WARNING、NOTE
戻り値
mxlog は以下のいずれかの値を返します。
0 正常終了。
1 コマンドラインの構文エラー、または無効なユーザ。
制限事項
エントリの一部のカラムには、常にデフォルト値が入ります。そのカラムは、
タイムスタンプ(エントリ作成時の時刻が設定されます)とカテゴリ
(APPLICATION が設定されます)です。
例
Fred というユーザが SuperApp にログインして、root として実行していま
す。 SuperApp から構成ファイルが見つからないという WARNING メッセージ
をログしたい場合は、以下のコマンドを実行します。
mxlog -l -v "WARNING" -o "APPLICATION" -n "SuperApp" -u
"fred" -m "/opt/superapp/superapp.config file is missing."
出力は次のようになります。
2002-06-24 18:05:26 MDT APP fred START APP SuperApp START SUCCESS
WARNING
/opt/superapp/superapp.config file is missing.
以下のコマンドを実行すると、デフォルトエントリを確認できます。
mxlog -p -m "This is a test"
出力は次のようになります。
2002-06-24 18:06:30 MDT APP root START <> NONE START SUCCESS
SUMMARY
This is a test.
著者
mxlog は、HP により開発されました。