名称
mxngroup - Systems Insight Managerのシステム グループの追加、変更、削
除、表示
構文
mxngroup -a -g groupname [-d description] [-n [member...]]
mxngroup -a -f filename
mxngroup -m -g groupname [-d description] [-n [member...]] -[u]
mxngroup -m -f filename
mxngroup -r -g groupname
mxngroup -r -f filename
mxngroup [-l d|f|m|n] [-g groupname...]
mxngroup [-l d|f|m|n] [-n [member...]]
mxngroup -lf [-g groupname...] [-b encoding]
mxngroup -lf [-n [member...]] [-b encoding]
説明
mxngroup コマンドにより、Systems Insight Managerのシステム グループの
追加、変更、削除、表示が行えます。
システム グループとは、Systems Insight Managerで検出されたすべてのシス
テムのサブセットであるシステムの集まりです。複数のシステム グループで
メンバーシップが重複している場合もあります(1つのシステムが複数のシス
テム グループのメンバである場合など)。
システムのグループ化により、システムを用途に合った論理的な集まりとして
柔軟に分類できるようになりました。
システム グループを作成する際には、その属性とメンバーシップを指定でき
ます。
変更の際には、属性を指定して変更したり、メンバーシップを リセットし、
収集上でアップデートしたりできます。
このコマンドの第1、第2の構文形式で、システム グループを追加することが
できます。
第2の構文形式では、1つまたは複数のシステム グループに関する情報を、
ファイルで取得できます。この入力ファイルは、Systems Insight Managerシ
ステム グループで定義した拡張マークアップ言語(XML)形式で記述されてい
る必要があります。 mxngroup(4) を参照してください。
第3、第4の構文形式で、システム グループに関する情報を変更できます。シ
ステム グループの追加と同様、グループをコマンドラインまたはファイルで
指定することが可能です。
このファイルは、前述した形式で記述しなければなりません。システム グ
ループの変更に際しては、変更するシステム グループに関連付けられている
権限に関係する権限情報もSystems Insight Managerにより更新されます。
第5、第6の構文形式で、システム グループを削除できます。システム グルー
プを個別に指定することも、複数のシステム グループを記述したファイルを
指定することもできます。このファイルは、前述した形式で記述しなければな
りません。Systems Insight Managerの完全な権限を持つユーザがシステム グ
ループを削除する場合、削除するシステム グループに関連付けられたすべて
の権限もSystems Insight Managerにより削除されます。
第7、第8の構文形式で、システム グループの名前と属性を表示できます。
-l オプションは、システム グループ情報を表示します。
n 引き数とともに使用すると、システム グループ名が1行につき1つ表示され
ます。
d 引き数では、希望するシステム グループ名と属性の詳細情報が表示されま
す。
f 引き数を指定すると、追加/変更コマンドで -f filename オプションを使用
する場合と同じファイルの形式で結果が表示されます。
m 引き数を指定すると、システム グループのすべてのメンバのリストが、1行
につき1メンバで表示されます。表示させるシステム グループのセットは、2
つの方法で限定できます。
-g オプションで表示させたいグループの名前を指定できます。
-n オプションでは、指定したメンバすべてを含むシステム グループが表示さ
れます。
デフォルトでは、すべてのシステム グループが表示されます。
最後の2つの構文形式は、XMLファイル形式でシステム グループ情報を一覧表
示します。オプションで、XMLファイルの文字エンコードを指定することがで
きます。文字エンコードの値は、有効な文字エンコードと一致していなければ
なりません。エンコードを指定しない場合は、システムは現在指定されている
所定のエンコードでファイルの書き込みを試みます。有効な文字エンコードの
一覧は、次の Webサイトにあります。
http://www.iana.org/assignments/character-sets
mxngroup コマンドを使用してシステム グループを追加、変更、削除できるの
は、Systems Insight Managerの完全な権限を持つユーザのみです。
グループ情報の表示は、どのSystems Insight Managerユーザでも可能です。
ファイル処理
The mxngroup コマンドで、完全な権限を持つユーザはシステム グループやシ
ステム グループ属性を記述したXMLファイルを指定してSystems Insight
Managerシステム グループの追加、変更、削除を行うことが可能です。
Systems Insight Managerは入力ファイルのデータを2つのパスで処理します。
最初のパスでは、XMLファイルが解析され、2番目のパスで処理対象となるシス
テム グループのリストが生成されます。最初のパスで、XMLファイルの形式が
正しく、システム グループ名が有効で、システム グループ オブジェクトが
有効な情報を含んでいることが確認されます。最初のパスの処理中にエラーが
検出されると、Systems Insight Managerは処理を中断し、エラーを説明する
エラーメッセージを出力します。Systems Insight Managerレポジトリは変更
されません。
最初のパスでXMLファイルの処理が正常終了すると、Systems Insight Manager
は最初のパスで収集したシステム グループのリストを処理しようとします。
2番目のパスで、Systems Insight Managerはリスト全体の処理が終わるか、論
理エラーが発生するまでシステム グループのリストを処理します。論理エ
ラーは、追加時に重複したシステム グループが指定されたり、変更または削
除時に存在しないシステム グループが指定されたりした場合に発生します。
2番目のパスでエラーが発生した場合、Systems Insight Managerはその時点で
処理を中断し、エラー メッセージを出力します。入力ファイルで、無効なシ
ステム グループ データの前に有効なシステム グループ データが記述されて
いた場合、Systems Insight Managerはそのデータを完全に処理し、それに応
じてレポジトリを変更します。 Systems Insight Managerは、無効なデータ以
降に記述されたデータをすべて無視します。
オプション
mxngroup には、以下のオプションがあります。
-a グループを追加します。
-m グループを変更します。
-r グループを削除します。
-l d システム グループの詳細情報を、画面で見やすいよう
に表示します。
-l f システム グループ情報をファイル形式で表示します(
mxngroup(4) を参照)。
-l m システム グループのメンバ システムを表示します。
-l n システム グループの名前を表示します。
-f filename 追加、変更、削除用の入力ファイルのパスと名前を指定
します。
-g groupname 追加、変更、削除、表示するグループの名前を指定しま
す。システム グループ名は最大80文字で、英数字で始
まらなければなりません。2文字目以降は、英数字、ア
ンダースコア(_)、ダッシュ(-)、ピリオド(.)、埋め込
み空白が使用できます。
-n member -a または -m オプションとともに使用した場合、この
オプションで追加または変更するグループの 完全なメ
ンバーシップを指定します。
表示コマンド (-l), とともに使用した場合は、指定し
たメンバを含むシステム グループが表示されます。
-d description グループの説明を指定します。
-b encoding -lf オプションと併せて使用する場合は、文字エン
コードを指定します。
-u -u オプションは、収集に基づいてシステム グループ
メンバをアップデートします。
以下にのように-mオプションに関連して使用されるだけ
であるかもしれません。 -m -g groupname -u
注:重複するオプションを指定した場合(たとえば、 -f file1 -f file2) な
ど)、 mxngroup はオプションの最後のインスタンスを使用します(この例で
は file2 )。
多言語化対応
HP-UXまたはLinuxに関しては、でエンコードを指定しない場合、システムが
XMLデータの出力に使用するデフォルトのエンコードは、 LANG によって決ま
ります。
LANG が指定されていない場合や、nullまたは LANG が有効なエンコードに一
致しない場合、デフォルトは C になります( lang (5) を参照)。この場
合、ユーザは -b オプションを使用してXMLデータのエンコードを指定しま
す。
戻り値
mxngroup は、以下のいずれかの値を返します。
0 正常終了。
1 コマンドラインの構文エラー。
2 ファイル操作中のエラー。
3 システムまたはシステム グループが存在しません。
5 名前が重複しています。
21 無効な名前です。
50 ユーザに権限がありません。
102 Systems Insight Managerレポジトリのエラーです。
222 中央管理サーバ(CMS)が初期化されていません。
249 セッション マネージャに接続できません。
250 リモート例外。
例
以下に、システム"systema"、"systemb"、および"systemc"を含むシステム グ
ループ"group1"を作成するコマンドを示します。
mxngroup -a -g group1 -d "Example system group" -n systema
systemb systemc
システム グループ"group1"を変更して、システム"systemc"を"systemd"に置
き換えるには、以下のコマンドを実行します。
mxngroup -m -g group1 -n systema systemb systemd
To update group "group1" from the collection, thefollowing command may
be used:
mxngroup -m -g group -u
グループ"group1"のメンバ システムは、以下のコマンドで表示できます。
mxngroup -lm -g group1
メンバ"systemb"を含むすべてのシステム グループの名前を表示するには、以
下のコマンドを使用します。
mxngroup -ln -n systemb
または単に次のようにします。
mxngroup -n systemb
以下に、サポートされているファイル形式に基づく、システム グループ用の
正しいXMLファイルの例を示します。この例では、"group1"という名前のシス
テム グループとその説明、および2つのメンバ システムsystem1.corp.comと
system2.corp.com.を定義しています。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<node-group-list>
<node-group name="group1">
<description>This is group1.</description>
<member-node value="system1.corp.com" />
<member-node value="system2.corp.com" />
</node-group>
</node-group-list>
警告
mxngroup コマンドを使用してシステム グループを追加、変更、削除できるの
は、Systems Insight Managerの完全な権限を持つユーザのみです。
グループ情報の表示は、どのSystems Insight Managerユーザでも可能です。
制限事項
本コマンドは、CMS上でのみ実行できます。
著者
mxngroup は、HP により開発されました。
参照(HP-UX)
mxngroup(4)、mxuser(1M)、mxnode(1M)、mxauth(1M)
参照(Linux)
mxngroup(4)、mxuser(8)、mxnode(8)、mxauth(8)