名称

      mxreport - Systems Insight Managerのレポートおよびレポート カテゴリを
      追加、削除、実行、および表示します。


構文

      mxreport -a -f fully-qualified-file-name
      mxreport -d existing-report-name
      mxreport -r existing-report-category-name
      mxreport -c -f fully-qualified-file-name
      mxreport [-x HTML|XML|CSV] [-o fully-qualified-file-name] -e
      existing-report-name
      mxreport [-b language encoding] [-n valid report or category name] -l-x [
      report|category ]


説明

      mxreport コマンドは、Systems Insight Managerのレポートの実行、レポート
      およびレポート カテゴリの追加、削除、表示する資格のある権限でSystems
      Insight Managerユーザを許可します。


      mxreport -a このコマンドの形式は、ユーザにレポートの追加を許可します。
      レポートに関する情報は、レポート定義ファイル( mxreport(4) 参照)で提
      供されていて、ユーザはSystems Insight Managerのレポートを追加できま
      す。


      追加操作中、Systems Insight Managerは、現在のSystems Insight Managerレ
      ポジトリにあるレポートを参照しない名前のみレポートを追加することができ
      ます。 Systems Insight Managerがレポートの重複を検出した場合、Systems
      Insight Manager重複したレポートはスキップしますが、重複しないレポート
      は追加します。重複したレポートをスキップした場合、終了コードには影響さ
      れません。


      mxreport -d このコマンドの形式は、Systems Insight Managerユーザにレ
      ポートの削除を許可します。ユーザは、削除する既存のレポートの名前を指定
      する必要があります。ユーザは、レポートの所有者かレポートを削除できる完
      全な権限を持つユーザでなければなりません。


      mxreport -r このコマンドの形式は、ユーザにSystems Insight Managerレ
      ポート カテゴリの削除を許可します。完全な権限を持つユーザまたはレポー
      トの所有者のみがレポート カテゴリを削除できます。 Systems Insight
      Managerに存在しないレポート カテゴリ名を指定した場合は、通知されます。


      mxreport -c このコマンドの形式は、ユーザに新しいレポート カテゴリの作
      成を許可します。カテゴリは、XMLファイルで定義されています。新しいレ
      ポート カテゴリを作成するには、ユーザがREPORT_MODIFICATION_PRIVILEGE権
      限を持っている必要があります。

      mxreport -e このコマンドの形式は、事前に定義されたレポートを実行するの
      に使用されます。レポート名は、必須の引数です。"-x"フラグは、生成された
      レポート ファイル出力形式を指定します。デフォルト出力タイプはXMLです。
      オプションで"-o"フラグをつけると、出力ファイル パスを指定できます。"-
      o"オプションを指定しない場合、出力はコンソール上に表示されます。ライセ
      ンス情報を含むレポートを生成するには、ユーザが
      REPORT_VIEW_SECURED_DATA_PRIVILEGE権限を持っている必要があります。


      mxreport -l -x このコマンド形式は、レポート名またはカテゴリ名を渡し
      て、事前に定義されたレポートまたはレポート カテゴリの属性の表示に使用
      します。 "-b"フラグは、XMLファイルの言語のエンコードの指定に使用しま
      す。 "-x"フラグは、レポートまたはカテゴリを表示するかどうかを指定しま
      す。デフォルトは、"report"です。"-n"フラグは、レポート名またはカテゴリ
      名を表示するように指定します。 "-l -x report"に"-n"を指定しない場合、
      事前に定義されたレポートがすべて表示されます。

      "-l -x category"に"-n"を指定しない場合、既存のカテゴリがすべて表示され
      ます。


    オプション
      mxreport には、以下のオプションがあります。

	   -a -f		  レポート定義ファイルで指定した1つ以上のSystems
			  Insight Managerレポートが追加されたことを意味しま
			  す。


	   -d		  指定したSystems Insight Managerレポートが削除され
			  たことを意味します。

	   -r		  指定したSystems Insight Managerレポート カテゴリが
			  削除されたことを意味します。

	   -c -f		  ファイルで指定したカテゴリが追加されたことを意味し
			  ます。

	   -e		  指定したSystems Insight Managerレポートが実行され
			  たことを意味します。

	   -x		  "-e"オプションの出力タイプ(HTML、XML、またはCSV)
			  を指定します。

	   -o		  "-e"オプションの出力ファイルを指定します。

	   -l -x		  事前定義レポートの名前が表示されます。

	   report	  "-l -x"オプションで表示される事前定義レポートの名
			  前がすべて表示されます。

	   category	  "-l -x"オプションで表示される事前定義カテゴリ レ
			  ポートの名前がすべて表示されます。

	   category	  "-l -x"オプションで表示される事前定義カテゴリ レ
			  ポートの名前がすべて表示されます。

	   -b		  "-l -x"オプションで表示されるレポートおよびレポー
			  ト カテゴリの言語のエンコードが表示されます。

	   -n		  "-l -x"オプションで表示される既存のレポートまたは
			  レポート カテゴリの名前が表示されます。

	   reportname	  Systems Insight Managerレポートの名前を指定しま
			  す。無効なレポート名を指定すると無効の名前の終了
			  コードになります。


	   categoryname	  Systems Insight Managerレポート カテゴリの名前を指
			  定します。無効なレポート カテゴリ名を指定すると無
			  効の名前の終了コードになります。



多言語化対応

      HP-UXまたはLinuxに関しては、でエンコードを指定しない場合、システムが
      XMLデータの出力に使用するデフォルトのエンコードは、 LANG によって決ま
      ります。


      LANG が指定されていない場合や、nullまたは LANG が有効なエンコードに一
      致しない場合、デフォルトは C になります( lang (5) を参照)。この場
      合、ユーザは -b オプションを使用してXMLデータのエンコードを指定しま
      す。



戻り値

      mxreport は、以下のいずれかの値を返します。

	     0		  正常終了。
	     1		  コマンドは、エラーで終了しました。
	     2		  コマンド引数を間違った方法で指定しました。
	     3		  コマンドは、リモートでの実行で見つからないか無効で
			  す。
	     4		  ユーザ/クライアントは、指定したコマンドを実行する
			  権限を持っていません。
	     5		  コマンドは、サード パーティーにより異常終了しまし
			  た。
	     6		  コマンドの有効なライセンスがありません。
	     7		  コマンドは、最後まで実行されませんでした。
	     8		  セキュリティ トークンが無効です。
	     9		  SessionIDが無効です。status()コールから返されるだ
			  けです。


      このコマンドは、Systems Insight Managerレポート ファイル
      "/home/user1/defs/myreportdef"で定義されたレポートを追加します。


	   mxreport -a -f /home/user1/defs/myreportdef

      このコマンドは、Systems Insight Managerレポートを削除します。


	   mxreport -d Inventory - Third Floor Servers

      このコマンドは、"Old Array Controllers"というSystems Insight Managerレ
      ポート カテゴリを削除します。


	   mxreport -r Old Array Controllers

      このコマンドは、"/home/user1/defs/myreportcatdef"で定義されたSystems
      Insight Managerレポート カテゴリを作成します。


	   mxreport -c -f /home/user1/defs/myreportcatdef

      このコマンドは、"Catapult Launchers"という名前のレポートを実行し、CSV
      形式で出力します。


	   mxreport -e Catapult Launchers -x CSV

      このコマンドは、すべてのレポートを表示します。

	   mxreport -l -x report

      このコマンドは、"Islands of Phoenix"という名前のレポートの内容を表示し
      ます。


	   mxreport -l -x report -n Islands of Phoenix

      このコマンドは、すべてのレポート カテゴリを表示します。

	   mxreport -l -x category

      このコマンドは、"White Noise"という名前のレポート カテゴリの内容を表示
      します。


	   mxreport -l -x category -n White Noise



制限事項

      本コマンドは、CMS上でのみ実行できます。


著者

      mxreport は、HPにより開発されました。


参照(HP-UX)

      mxauth(1M) mxreport(4)


参照(Linux)

      mxauth(8) mxreport(4)