名称
mxquery - Systems Insight Manager のクエリの追加、一覧表示、変更、実
行、削除
構文
mxquery -a -f filename [-x force] (クエリの追加)
mxquery -m -f filename (xml ファイル経由でクエリを修正)
mxquery -r queryname ... (クエリの削除)
mxquery -r -f filename (xml ファイル経由でクエリを削除)
mxquery -e queryname (クエリの実行と結果の表示)
mxquery [-l n|t] [ queryname ...] (クエリの一覧)
mxquery -lf [-b encoding] [-x query [ queryname ...] (xml ファイルで
クエリを一覧)
mxquery -l cat (全てのクエリの種類を一覧)
mxquery -l crit (全てのクエリの基準を一覧)
mxquery -l mode criterianame (操作基準の一覧)
mxquery -l val criterianame (基準値の一覧)
説明
mxquery コマンドにより、Systems Insight Manager のユーザは Systems
Insight Manager のクエリを追加、一覧表示、変更、または削除できるように
なります。
重要: mxqueryのカテゴリの使用は、mxcollectionが優先され不当とされます。
このリリースでは、'cat'を使用している間は、mxqueryのために動作します。
ユーザは、収集(以前はカテゴリと呼ばれていました)の作成におよび処理
に、mxcollectionを使用してください。
最初の mxquery (mxquery -a -f ファイル名) 形式により、ユーザはクエリを
追加することができます。クエリに関する情報はクエリ定義ファイルで提供さ
れ (mxquery(4) を参照)、1 つまたは複数の Systems Insight Manager のク
エリを追加できます。
追加の操作時、Systems Insight Manager が追加するクエリは、その名前が、
現在 Systems Insight Manager レポジトリ内に存在しないクエリだけです。
Systems Insight Manager は、重複したクエリを見つけると、その重複したク
エリをスキップして、重複していないクエリをすべて引き続き追加します。こ
の場合、重複したクエリをスキップしても終了コードには影響しません。
オプションで強制フラグを指定することができます。強制フラグは、条件値に
一致するデータベース エントリがない場合でも、クエリの条件を追加するよ
うシステムに指示します。これは、システム名などのデータベースに格納され
た値のリストから選択された条件値だけにしか影響しません。
2 番目の mxquery (mxquery -m -f ファイル名) 形式により、ユーザは
Systems Insight Manager の 1 つまたは複数のクエリの定義を変更できるよ
うになります。クエリに関する情報はクエリ定義ファイルで提供されます。ク
エリを変更するときには、ユーザはクエリのオーナーか、あるいは完全な権限
を持つユーザでなければなりません。
3 番目の mxquery (mxquery -r クエリ名) と4 番目の mxquery (mxquery -r
-f ファイル名) 形式により、ユーザは Systems Insight Manager のクエリを
削除できるようになります。完全な権限を持つユーザまたはクエリの所有者だ
けがクエリを削除できます。ユーザが Systems Insight Manager 内のクエリ
に一致しないクエリ名を指定した場合、Systems Insight Manager は、そのク
エリを削除できないこと、および次に指定されたクエリを削除することをユー
ザに通知します。この場合、未定義のクエリをスキップしても終了コードには
影響しません。ユーザは、クエリ名のリストすなわちクエリ定義ファイルとし
てクエリを指定することができます。
5 番目の mxquery (mxquery -e クエリ名) 形式により、ユーザは指定したク
エリを実行できるようになります。クエリを実行するには、既存のクエリの名
前を指定する必要があります。クエリの対象である管理システムに対してクエ
リを実行する権限がユーザになければなりません (mxauth(1M) を参照)。
6 番目の mxquery (mxquery -ln|t クエリ名) 形式により、ユーザは Systems
Insight Manager のクエリを一覧表示したり、指定した Systems Insight
Manager のクエリの定義を表示したりできます。修飾子を指定しなければ、
mxquery は、登録されている Systems Insight Manager のすべてのクエリの
名前を一覧表示します。 n 修飾子を指定すると、 mxquery は、Systems
Insight Manager のすべてのクエリ名のリストを表示します (修飾子を指定し
ない場合と同じ)。 t 修飾子を指定すると、 mxquery は表形式のリストを表
示し、Systems Insight Manager のすべての登録済みクエリの属性のうち、い
くつかを表示します。ユーザは、1 つまたは複数のクエリ名を指定することで
クエリ情報を制限できます。
7 番目の mxquery (mxquery -lf クエリ名) 形式により、Systems Insight
Manager の各クエリごとに、Systems Insight Manager の完全なクエリ定義を
stdout に書き込みます (mxquery(4) を参照)。オプションで XML 出力の文字
エンコードを指定できます。文字エンコードの値は、有効な文字エンコードと
一致していなければなりません。エンコードを指定しない場合は、システムは
現在指定されている所定のエンコードでファイルの書き込みを試みます。有効
な文字エンコードの一覧は、次の Web サイトにあります。
http://www.iana.org/assignments/character-sets
クエリ名を指定することで個々のクエリを指定できます。クエリを指定しない
場合は、システムにあるすべてのクエリが出力されます。
8 番目の mxquery (mxquery -l cat) 形式により、ユーザは、ユーザがクエリ
を追加することのできるクエリ カテゴリのすべての名前を一覧表示できま
す。クエリを追加するには、このリストに含まれたカテゴリをクエリ定義に記
述する必要があります。
9 番目の mxquery (mxquery -l crit) 形式は、クエリに対して指定できる条
件の名前を一覧表示します。条件は、Systems Insight Manager がクエリを実
行するときに使用する検索の値を指定するものです。条件の中には、その特定
の条件を指定するときに使用しなければならない定義済みの値のリストを備え
ているものがあります。このコマンドは条件の名前と、その条件を指定できる
クエリ タイプを一覧表示します。
10 番目の mxquery (mxquery -l mode criterianame) 形式は、指定した条件
についての有効な演算モードまたは演算子を一覧表示します。
11 番目の mxquery (mxquery -l val criterianame) 形式は、指定した条件に
ついての定義済み条件値を一覧表示します。指定した条件に定義済みの値がな
い場合、Systems Insight Manager はデータを表示しません。
オプション
mxquery には、以下のオプションがあります。
-a クエリ定義ファイルに指定された 1 つまたは複数の
Systems Insight Manager のクエリを追加します。
-m 1 つまたは複数の Systems Insight Manager のクエリ
の定義を、指定したクエリ定義ファイルの定義に置き換
えます。
-r 1 つまたは複数の Systems Insight Manager のクエリ
を削除します。
queryname 削除または一覧表示する Systems Insight Manager の
クエリの名前を指定します。未定義のクエリ名を指定す
ると、 mxquery は、ゼロ個のクエリに対して実行さ
れ、 SUCCESS という終了コードが生成されることにな
ります。無効なクエリ名 (クエリ名のルールに違反する
もの) を指定すると (mxquery(4) を参照)、無効な名前
の終了コードが生じます。
-f filename 追加、変更、または削除する 1 つまたは複数の
Systems Insight Manager のクエリの定義が記述された
ファイルのパスと名前を指定します。
-l f Systems Insight Manager のクエリのリストをファイル
形式で表示します (この出力は -f オプションの入力と
して使用できます)。
-l n Systems Insight Manager のクエリの名前を表示しま
す。
-l t Systems Insight Manager のクエリとクエリ属性のリス
トを表形式で表示します。
-l cat ユーザがクエリを追加することのできるクエリ カテゴ
リのリストを表示します。
-l crit ユーザがクエリを構築するときに使用できる条件のリス
トを表示します。
-l mode 指定した条件に関連して使用できる演算モードまたは演
算子のリストを表示します。
-l val 指定した条件に関連する定義済みの値のリストを表示し
ます。
criterianame 既存の条件の名前であり、ユーザはこの条件に対して、
演算モードや定義済みの値などの追加情報を要求しま
す。
-x 拡張オプションの値を指定します。この値は、以下の
キーワードと併せて使用されます。
force -af オプション と一緒に使用する場合は、そのシステ
ム内でのクエリの強制実行を指定します。
cat -lf オプション と一緒に使用する場合は、クエリ カテ
ゴリのみの一覧表示を指定します。
query -lf オプション と一緒に使用する場合は、クエリのみ
の一覧表示を指定します。
-b encoding -lf オプション と一緒に使用する場合は、XML ファイ
ルの文字エンコードを指定します。
注記: 重複するオプションを指定した場合 (たとえば、 -f file1 -f file2
など)、 mxquery はオプションの最後のインスタンスを使用します (この例で
は file2 )。
多国語化対応
HP-UX または Linux に関しては、コマンドラインでエンコードを指定しない
場合、システムがXML データの出力に使用するデフォルトのエンコードは、
LANG によって決まります。 LANG が指定されていない場合や、null または
LANG が有効なエンコードに一致しない場合、デフォルトは C になります (
lang (5) を参照)。この場合、ユーザは -b オプションを使用して XML デー
タのエンコードを指定します。
戻り値
mxquery は、以下のいずれかの値を返します。
0 正常終了。
1 コマンドラインの構文エラー。
2 ファイル操作またはファイル解析エラー。
21 無効な名前。
102 Systems Insight Manager レポジトリのエラー。
222 中央管理サーバ (CMS) が初期化されていません。
249 セッション マネージャに接続できません。
250 リモート例外。
例
次のコマンドは、 "/home/user1/defs/myquerydef" という名前の Systems
Insight Manager のクエリ定義ファイルに定義されたクエリを追加します。
mxquery -a -f /home/user1/defs/myquerydef
このコマンドは、 "/home/user1/defs/myquerymods" という名前の Systems
Insight Manager のクエリ定義ファイルに基づいてクエリを変更します。
mxquery -m -f /home/user1/defs/myquerymods
このコマンドは、"badquery" という Systems Insight Manager のクエリを削
除します。
mxquery -r badquery
このコマンドは、 "/home/user1/defs/myquerymods" という名前の Systems
Insight Manager のクエリ定義ファイルに基づいてクエリを削除します。
mxquery -r -f /home/user1/defs/myquerymods
このコマンドは、Systems Insight Manager のクエリ名のリストを表示しま
す。
mxquery -ln
このコマンドは、Systems Insight Manager のクエリのリストを、列見出しを
付けた表形式で表示します。
mxquery -lt
このコマンドは、Systems Insight Manager のクエリを XML ファイル形式で
表示します。
mxquery -lf
このコマンドは、ユーザがクエリを保存できるカテゴリを表示します。
mxquery -lcat
このコマンドは、条件名とそれに関連するクエリ タイプを表示します。
mxquery -lcrit
このコマンドは、 "CriteriaByIPAddress" という名前の条件に関連する演算
モードを表示します。
mxquery -lmode CriteriaByIPAddress
このコマンドは、 "CriteriaByProductType" という名前の条件についての定
義済み条件値を表示します。
mxquery -lval CriteriaByProductType
制限事項
本コマンドは、CMS 上でのみ実行できます。
著者
mxquery は、HP により開発されました。
参照 (HP-UX)
mxauth(1M)、mxquery(4)
参照 (Linux)
mxauth(8)、mxquery(4)