完全な設定権がある場合に限って、すべてのタイプの検出を実行できます。
検出には、次の2種類があります。
自動検出。. ネットワーク上のシステムを検出および識別し、その情報をデータベースに入力するため、HP Systems Insight Managerが使用するプロセス。データの収集およびシステム ヘルス ステータスの追跡を行うには、そのシステムを事前に検出しておく必要があります。 手動検出。. 全自動検出を実行せずに、1台以上のシステムをデータベースに追加したり、HP Systems Insight Managerデータベースhostsファイルや一般hostsファイルの作成やインポートを実行できます。
自動検出
データの収集およびシステム ステータスの追跡を行うには、そのシステムを検出しておく必要があります。[システムからイベントを受け取ると、自動的にそのシステムを検出します]機能は、デフォルトで無効になっていますが、[一般設定]セクションで選択して有効にすることができます。[システムからイベントを受け取ると、自動的にそのシステムを検出します]では、IPXベースのSNMPトラップがサポートされていません。検出を実行するには、デフォルトの[システム自動検出]プロセスを有効にする必要があります。[オプション] [検出]を選択し、デフォルト タスクを選択して、[有効]をクリックしてください。タスクを編集し、IP範囲が正しいことを確認することをおすすめします。
[一般設定]セクションにアクセスするには、[オプション] [検出]を選択し、[自動]タブを選択し、[一般設定]をクリックするか、紹介ページの[インストールを完了するために以下をすぐに実行してください]セクションにある[自動]をクリックするか、または[ホーム]ページの[管理]セクションにある[検出]をクリックします。 HP Systems Insight Managerは、インターネット プロトコル(IP)とInternetwork Packet Exchange(IPX)プロトコル(Windowsのみ)を使用して自動検出を実行します。 IPプロトコル
HP Systems Insight Managerは、リストされたアドレス範囲でシステムをpingした際、IPプロトコルを実行しているシステムを検出します。デフォルトは、ローカル サブネットであり、その範囲はHP Systems Insight Managerが動作するシステムに割り当てられたIPアドレスに対応します。ネットワークのその他のシステムやセグメントをHP Systems Insight Managerに検出させるには、アドレス リストを変更します。
[グローバル プロトコル設定]ページの[デフォルトHTTP設定]セクションでHTTPを有効にしないと、Webエージェントは検出されません。HTTPを有効にするには、プロトコル - グローバル プロトコル設定を参照してください。自動検出でクラスタが検出されるようにするには、[設定]セクションで[IP範囲のping]を選択し、クラスタIPアドレスとすべてのノード アドレスを[Ping包括範囲、テンプレートおよび/またはhostsファイル]にリストする必要があります。[設定]セクションにアクセスするには、[自動]タブを選択し、新しい検出タスクについては[新規]、既存の検出タスクを編集する場合は[編集]をクリックします。 HP Systems Insight Managerは、システムのグローバル ユニーク識別子を使用して、複数のIPアドレスを含むHPシステムを識別します。 IPXプロトコル
HP Systems Insight Managerは、IPXシステムが生成するService Advertising Protocol(SAP)ブロードキャストを受信して、IPXプロトコルを実行するシステムを検出します。Novell NetWare 3.xサーバは、自動的にSAPブロードキャストを生成します。Novell NetWare 4.x以上のサーバは、SAPブロードキャストを生成するように設定できます。 以下は、IPXプロトコルに固有の条件です。 イベント ベースの自動検出
イベント ベースの自動検出は、デフォルトで無効になっています。この機能を有効にするには、[システムからイベントを受け取ると、自動的にそのシステムを検出します。]を選択します。これを選択すると、SNMP
トラップ、WBEM表示、その他のイベントを送信するシステムのうち、データベースでIPアドレスが一致しないものが、イベント ベースの自動検出によってHP Systems Insight Managerに追加されます。[ping除外範囲、テンプレートもしくはhostsファイル]オプションを使用すると、イベント ベース自動検出から除外するIPアドレスを入力できます。[オプション] [プロトコル設定] [グローバル プロトコル設定]の[グローバル プロトコル設定]ページでSNMPが無効にされていると、SNMPトラップは無視されます。WBEMが無効にされていると、WBEM表示も無視されます。 自動検出はデフォルトで無効に設定されていますが、[検出]ページから検出を有効にできます。[自動]タブを選択し、テーブルで[システム自動検出]タスクを選択し、[有効]をクリックしてください。また、[編集]をクリックすることもできます。[スケジュール]セクションで、[毎回、自動的に検出を実行]を選択して、検出時間を設定してください。自動検出を無効にした場合、[検出]ページで選択して有効にするまで、新しい自動検出が実行されることはありません。また、いつでも手動検出を実行できます。自動検出のスケジュール設定の詳細については、検出と識別 - 自動検出の設定を参照してください。 検出テンプレート検出テンプレートは、自動検出によって使用されるファイルであり、[Ping包括範囲、テンプレートおよび/またはhostsファイル]フィールドや[ping除外範囲、テンプレートもしくはhostsファイル]フィールドにアドレスを直接入力する代わりとなります。これにより、自動検出のスコープを迅速に変更できるようになります。検出テンプレート セクションにアクセスするには、[検出]ページから[自動]タブを選択し、[テンプレートの管理]をクリックします。 たとえば、広範囲のアドレスに対してpingを実行する場合、あまり検出されない、広範囲のアドレスを持つ検出テンプレートを設定できます。必要な場合は、[検出の編集]セクションの[Ping包括範囲、テンプレートおよび/またはhostsファイル]フィールドで、テンプレートを入力として使用できます。このセクションにアクセスするには、[オプション] [検出]を選択し、[自動]タブを選び、[編集]をクリックします。また、テンプレートを使用すると、アドレスを切り取って貼り付けたり、手動で範囲を入力したりする手間をかけず、迅速に検出スコープを変更できます。 検出テンプレートの作成後、自動検出でそのテンプレートを参照するには、[Ping包括範囲、テンプレートおよび/またはhostsファイル]フィールドか[ping除外範囲、テンプレートもしくはhostsファイル]フィールドで
@template_name
を使用します。詳細については、hostsファイルの管理 - IP範囲を参照してください。
検出テンプレートのフォーマットは、自動検出を設定するとき、[Ping包括範囲、テンプレートおよび/またはhostsファイル]フィールドと[ping除外範囲、テンプレートもしくはhostsファイル]フィールドで使用するフォーマットと同じです。 検出テンプレートにアクセスするには、[検出]ページの[すべての自動検出に対して]セクションの下にある[テンプレートの管理]をクリックします。検出テンプレート ファイルの作成方法については、検出と識別 - 検出テンプレートの管理を参照してください。 hostsファイル既存のhostsファイル、HP Systems Insight Managerデータベースから作成したファイル、またはHP Systems Insight Managerのエクスポート済みhostsファイルを、システム追加のベースとして使用します。一般的に、このファイルはシステム名、そのIPアドレス、およびシステムで使用される任意のエイリアス名のリストです。 hostsファイルをインポートすることによって、ただちに検出を行う必要がなくなります。たとえば、深刻なシステム障害の場合は、管理環境を再設定するベースとしてバックアップしたhostsファイルをインポートし、データベースを自動的に再作成します。hostsファイル ユーティリティを使用してシステムを追加しても、データベースのシステムは置き換わりません。たとえば、hostsファイルにリストされているシステムのIPアドレスが、既存のシステムと同じIPアドレスである場合、この重複は無視されます。データベースにすでに存在しているシステムは変更されません。 hostsファイルは、次のソースからインポートできます。 hostsファイルの作成や管理には、[検出]ページの[hostsファイル]タブを選択してください。
初回検出検出は、次のような方法で開始できます。
[検出] [自動]ページで、検出タスクを選択し、[編集]をクリックして環境に合わせて検出タスクを設定してから、[すぐに実行]をクリックして、検出をただちに実行します。ただちにプロセスが開始されます。システムが検出され、検出プロセスが終了するまで、検出の進行状況が更新されます。 十分な時間をかけて完全な検出と識別を実行します。これにかかる時間は、ネットワーク、帯域幅、および検出設定値によって異なります。ほとんどの場合、検出プロセスはネットワークに対してpingを実行し、すべてのシステムを検出します。
後続検出
[検出] [自動]ページからは、いつでも検出を実行できます。初回以後の検出では、照会するサブネットやシステム、使用するプロトコル、および検出スケジュールを指定できます。ネットワークにNovell社製システムが存在する場合は、検出プロトコルとしてIPXを選択してください。
最も包括的な検出と識別を行うには、[オプション] [プロトコル設定] [グローバル プロトコル設定]ページで、SNMP、DMI、WBEM、HTTPのすべてをプロトコルとして選択します。[グローバル プロトコル設定]ページでは、デフォルトのコミュニティ名とWBEMパスワードを設定します。詳細については、プロトコル - グローバル プロトコルを参照してください。 ステータス表示では、検出の実行中、[最後に実行]列に[実行]と表示され、処理の進行状況が表示されます。また、ping試行の回数と処理済みシステムの数も表示されます。処理済みシステムとは、識別が完了したIPアドレスまたは応答しないことが判明したIPアドレスを持つシステムのことです。処理済みシステムは、データベースに追加されているとはかぎりません。
手動検出手動検出では、完全な検出を実行せずに、次のタスクを実行できます。 1つのシステムをHP Systems Insight Managerデータベースに追加。 複数のシステムをhostsファイルで追加。 HP Systems Insight Managerのhostsファイルの作成とインポート。 Insightマネージャ(WIN32)で作成したかエクスポートされたhostsファイルのインポート(hostsファイルは、システムの追加またはシステム情報の復元プロセスを自動化します)。 システムの追加またはシステム情報の復元プロセスを自動化するための汎用hostsファイルの作成またはインポート。 物理的にネットワークに接続する前にシステムを設定。 IPアドレスをシステム名として、システムはデータベースに追加されます。ネットワーク上でシステムがアップして識別が実行された後で、システム名は、IPアドレスではなく、システムの名前で更新されます。
手動検出ページには、次のようにアクセスできます。
[オプション] [検出]をクリックし、[手動]タブを選択します。
紹介ページの[インストールを完了するために以下をすぐに実行してください]セクションで[手動]をクリックします。
[ホーム]ページの[管理]セクションで、[検出]をクリックします。
1つのシステムを追加するオプションシステムのIPアドレスかホスト名を調べます。いずれかを認識していれば、HP Systems Insight ManagerはネットワークのDNS(ドメイン ネーム サービス)で情報を検証することによって、もう一方を検出することができます。
クラスタとそのノードを追加するには、それぞれのIPアドレスを個別に入力します。
システム タイプ、システム サブタイプ、またはWBEM証明書と、製品モデルを設定するかどうかを決めます。
[システム プロトコル設定]ページでシステムの[WBEM設定]を指定します。[use custom settings]を選択し、適切なユーザ名とパスワードを入力することによって、デフォルトのユーザ名とパスワードを上書きすることができます。
このシステムのSNMP設定が一意であるか、またはグローバル検出設定に一致するかどうかを指定します。現在のシステムのデフォルト設定が表示されます。デフォルト設定を上書きして異なる値を指定する場合、そのコミュニティ名は、システムでサポートされている必要があります。そのコミュニティ名がサポートされていない場合、いずれかのデフォルト設定がサポートされていれば、HP Systems Insight Managerはデフォルト値に戻ります。修正できる設定は次のとおりです。
1つのシステムをデータベースに追加する手順については、検出と識別 - システムの手動追加を参照してください。
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