HP Systems Insight Managerでは、3タイプのシステム(中央管理サーバ(CMS)、管理対象システム、ネットワーク クライアント)に分類される分散型アーキテクチャが採用されています。
CMSと管理対象システムとを合わせて、HP Systems Insight Manager管理ドメインと呼びます。
中央管理サーバそれぞれの管理ドメインには、CMSが1つずつあります。CMSは、HP Systems Insight Managerソフトウェアを実行する管理ドメインのシステムで、ドメイン内のすべての集中操作が開始されます。CMSでは、HP Systems Insight Managerソフトウェアに加え、永続的なオブジェクト用のストレージとなるデータベースが保守管理されます。データベースは、別のシステムにインストールすることもできます。マルチシステム対応(MSA)ツールを実行するアプリケーションも、通常、CMSに常駐します。これらのアプリケーションはCMS上に常駐させる必要はありません。ネットワーク上の任意の場所で使用することができます。 CMSは管理環境内のシステムであるため、ドメインの一部としてシステム自身を管理します。別のCMSを使って管理する場合、他の管理ドメインに管理対象システムとしてCMSを追加できます。
管理対象システム管理ドメインを構成するシステムは、管理対象システムと呼ばれます。システムは、サーバ、デスクトップ、ラップトップ、プリンタ、ワークステーション、ハブ、ストレージ システム、SAN、ルータなど、HP Systems Insight Managerとやり取りできるネットワーク上のすべてのデバイスを指します。ほとんどの場合、これらのデバイスには、関連するIPアドレスかIPXアドレスがあります。管理対象システムは、必要に応じ、複数のCMSによって管理できます。
管理対象となるシステムには、1つ以上のマネジメント エージェントがインストールされていなければなりません。SNMPに基づくProLiantマネジメント エージェント、Windowsシステムで見られるWMI、HP-UX用のシステム障害管理プロバイダなどのWBEMプロバイダなど、さまざまなエージェントがあります。それらのエージェントは、CMSに管理情報と警告(指示)を提供します。これに対応して、SSHエージェント(サービス)は、HP Systems Insight Manager CMSが管理対象システムにログインしてスクリプトを介して管理コマンドを実行できるようにします。
システム収集
システム収集は、HP Systems Insight Managerデータベースでシステムをグループ化する方法を提供します。収集は、オペレーティング システム タイプやハードウェア タイプなどの共通の属性を備えるシステムをフィルタするために使用できます。システム収集は、任意のシステムの集合体と見ることもできます。システムは、1つ以上のシステム収集に属することができます。デフォルトの共有システム収集が数多く提供されており、また、ユーザが自分の共有収集とプライベート収集を作成することもできます。システム収集にある各システムのタスクは1つの手順で実行できるため、システム収集での作業によって作業効率を増すことができます。すべての共有システム収集の詳細リストについては、デフォルト パブリック収集 - 共有システム収集を参照してください。
ネットワーク クライアントHP Systems Insight Managerは、どのネットワーク クライアントからもアクセスできます。ネットワーク クライアントは、管理ドメインの一部にすることができます。グラフィカル ユーザ インタフェース(GUI)かSecure Shell(SSH)クライアント アプリケーションにアクセスすることによって、コマンド ライン インタフェース(CLI)に安全にアクセスするには、互換性のあるブラウザをネットワーク クライアントで実行する必要があります。
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