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HP Systems Insight Managerテクニカル リファレンス ガイド

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  システムとイベントの管理  |  データ収集   

データ収集

目次
索引
注意事項
はじめに
製品概要
お使いになる前に
検出と識別
ユーザと認証
ネットワークとセキュリティ
システム、クラスタ、イベントの監視
ストレージ統合
タスクの使用法
デフォルト ツールの使用法
パートナー アプリケーション
レポート機能
システムとイベントの管理
イベント
イベント タスクの例
ステータス ポーリング
WMI Mapperプロキシ
プロトコル
データ収集
データ収集タスクの作成
システム プロパティ
バージョン コントロール レポジトリ
PMP管理オプション
管理対象システム
SSHキーの管理
データベースのバックアップと復元
SSHバイパス プロパティの設定
監査ログ
トラブルシューティング
リファレンス情報
印刷用画面へ
用語集
ヘルプの使い方
 新規データセットを追加(時系列変動解析用)
 既存データセットを上書き(詳細解析用)
 初期データ収集
 隔週データ収集
 関連プロシージャ
 関連トピック

データ収集は、レポート機能で使用できるデータを収集するために使用されます。このデータを収集してデータベースに保存する方法は、2つあります。一方では、最新のデータだけを維持して、レポート機能を実行したり、スナップショット比較を使用して異なるシステムと相互に比較したりすることができます。もう一方では、長期にわたって収集したすべてのデータを保存し、スナップショット比較を使用して単一のシステムの傾向を調べることができます。

データ収集では、SNMPデスクトップ管理インタフェース(DMI)Webベース エンタープライズ管理(WBEM)プロトコルのうちいずれか、またはこの3つの組み合わせを使用して情報を収集します。これにより、システムに関する包括的な情報を確保できます。一般的に、DMIは、Windowsベースのデスクトップ コンピュータとラップトップ コンピュータ、およびHP-UXシステムに装備されています。SNMPは、Windowsベースのサーバ、Linuxシステム、その他のネットワーク システムに装備されており、Windowsベースのデスクトップ コンピュータの情報を収集できます。WBEMプロトコルは、アレイ、テープ ライブラリ、ファイバ チャネル スイッチ、HBAなどのストレージ システムからデータを収集するために使用されます。データは、SNIA(Storage Networking Industry Association)のSMI-S(Storage Management Initiative Specification)に対応するSMI-Sプロバイダを備えたすべてのストレージ システムから収集できます。SMI-Sプロバイダの詳細については、HP Systems Insight Managerインストール/ユーザ ガイドを参照してください。

HP Systems Insight Managerでデータ収集が初めて実行された後は、特定のシステムのデータ収集タスクをスケジュールし、さまざまなスケジュールでタスクを実行できます。HP Systems Insight Managerに組み込まれている、デフォルトの初期データ収集タスクと隔週データ収集タスクの他に、特定の管理対象システムをターゲットにした、新しいデータ収集タスクを設定できます。[既存データセットを上書き(詳細解析用)](Insightマネージャ7の単一インスタンス データ収集タスク)でスケジューリングする場合は、週に1回(小規模ネットワーク)から月に1回(大規模ネットワーク)で実行すれば十分です。[新規データセットを追加(時系列変動解析用)](Insightマネージャ7のデータ履歴収集タスク)でスケジューリングする場合は、よ り頻繁に実行するように設定してください。データベースのストレージ領域が消費されること に気をつけて、最も重要なシステムでは1時間に1回くらい実行します。

データ収集タスクを作成するには、ツールバーから、[オプション][データ収集]を選択します。

前述の装置プロトコルからデータを収集する[データ収集]を有効にするには、グローバルか特定の対象システムで、対応するプロトコルを有効にして、適切なプ ロトコル設定を指定する必要があります。グローバル プロトコル設定の詳細については、プロトコル - グローバル プロトコル設定を参照してください。単一システム プロトコル設定の詳細については、プロトコル - システムまたはシステム グループのプロトコル設定を参照してください。

DMI対応のHP-UXシステムからDMIデータを収集できるようにするには、HP Systems Insight Managerを実行しているサーバの名前を、対象システムの/var/dmi/dmimachinesファイルに追加します。

WMI対応システムからWindows Management Instrumentation(WMI)データを収集できるようにするには、[オプション][プロトコル設定][WMI Mapperプロキシ]で、WMI Mapperプロキシの設定と指定を行う必要があります。WMI Mapperプロキシの設定の詳細については、WMI Mapperプロキシ - WMI Mapperプロキシの追加を参照してください。

新規データセットを追加(時系列変動解析用)

[新規データセットを追加(時系列変動解析用)]オプションでは、傾向情報が別個の履歴エントリに維持されます。この履歴に基づく傾向分析は、傾向と利用率の分析に使用できます。これは、時間が推移するとレコードの内容が変わるためです。データ収集によって集められた情報はスナップショット比較とレポートで利用され、システム収集の条件として利用することもできます。[新規データ セットを追加(時系列変動解析用)]では、システムの履歴を詳述するデータが収集されます。問題のあるシステムや問題のある利用時間を追跡する際は、[新規データ セットを追加(時系列変動解析用)]を慎重かつ控えめに使用してください。過度の使用は、格納データが大量に作成される事態を招く可能性があるので避けてください。

標準のデータ収集タスクを削除する場合は、同等の結果が得られるタスクと必ず置き換えてください。たとえばデータ収集タスクを削除すると、履歴を解析する機能やレポート テーブルの情報を更新する機能が使えなくなります。レポートに新しいデータを表示するには、更新する必要があります。

既存データセットを上書き(詳細解析用)

[既存データセットを上書き(詳細解析用)]オプションでは、以前に収集した情報が上書きされます。[既存データセットを上書き(詳細解析用)]は、現時点のスナップショットとして使用できます。古いデータが現在の値で上書きされるからです。

現在のデータセット レポートは、[システム ページ]から表示できます。[システム ページ]には、収集でシステムを選択するとアクセスできます。[システム ページ]の詳細については、デフォルト ツールの使用法 - システム ページを参照してください。

データ収集を実行すると、相当のネットワーク リソースが消費されることに注意してください。適切なスケジュールが必要になることがあります。

同一のステータス ポーリング タスクまたはデータ収集タスクに対して複数のインスタンスがある場合、これらは同時には実行されません。

初期データ収集

初期データ収集タスクは、DMI、SNMP、またはWBEMを実行している多数のシステムから情報を収集する場合に使用されます。たとえば、シリアル番号やモデル番号などの情報を収集するために使用します。このタスクは、検索条件に合う新規システムやイベントが検出されると実行されるよう、デフォルトで設定されています。データが収集されたら、システム テーブル ビュー ページから選択して、システムのデータ収集レポートを表示できます。これによって、[システム ページ]が表示されます。ここで、[ツール&リンク]タブから[データ収集レポート]リンクを選択できます。その他のレポート フォーマットは、レポート ツールから使用できます。レポート機能の詳細については、HP Systems Insight Managerテクニカル リファレンス ガイド - レポート機能を参照してください。

隔週データ収集

隔週データ収集タスクでは、システム デフォルト収集のすべてのシステムで[既存データセットを上書き(詳細解析用)]オプションが実行されます。デフォルト スケジュールでは、2週間ごとの土曜日の午前12時に実行されます。データが収集されたら、システム テーブル ビュー ページから選択して、システムのデータ収集レポートを表示できます。この操作により、[システム ページ]が表示されます。ここで、[ツール&リンク]タブを選択し、[データ収集]をクリックします。

関連プロシージャ

 データ収集 - データ収集タスクの作成

関連トピック

 HP Systems Insight Managerテクニカル リファレンス ガイド - 検出と識別
 システムとイベントの管理 - プロトコル
 HP Systems Insight Managerテクニカル リファレンス ガイド - リファレンス情報
 デフォルト ツールの使用法 - システム ページ
 HP Systems Insight Managerテクニカル リファレンス ガイド - レポート機能