はじめにオペレーティング システム、コマンド シェル、またはWebブラウザで使用する言語またはロケールを英語と日本語のいずれかに設定してHP Systems Insight Managerを実行できます。中央管理サーバ(CMS)管理対象システムの両方でインストールされた指定の言語をすべてサポートする必要があります。HP Systems Insight Managerで使用するラベル、メニュー、ステータス、およびエラー メッセージのすべてが要求された言語で表示されます。ブラウザのグラフィカル ユーザ インタフェース(GUI)は、Webブラウザで選択されている言語で表示されます。また、CMSを通じて対話形式で実行されるツールおよびタスクには、ターゲット システムでコマンド ラインを使用してツールを実行する言語と同じ言語が使用されます。これにより、希望した言語を使用してWebブラウザがツールを実行したり、スケジュールされたタスクを作成したり、スケジュールされたタスクを手動で実行したりできます。同様に、コマンド シェルの言語設定が、mxexecおよびmxtaskのコマンド ライン コマンドを通じて転送され、ターゲット システムでコマンド ラインを使用してツールを実行する場合に、ツールの実行、タスクの手動実行、スケジュールされたタスクの作成で使用する言語が設定されます。 また、CMSはどのユーザ セッションからも独立した別のロケールを備えています(HP Systems Insight Managerの設定項を参照)。これは、CMSロケールと呼ばれます。ファイルのログや自動イベント処理によって送信されるEmailメッセージなど、どのセッションからも中立な一部の機能では、このロケールが継承されます。
Webブラウザの言語またはロケールの設定Webブラウザを設定して希望の言語を選択する場合に、HP Systems Insight Manager GUIでもその言語が使用できるように設定されます。選択可能な言語は英語と日本語だけです。ブラウザのロケールも言語の設定およびツールのコマンドを実行するSecure Shell(SSH)コマンド シェルのエンコーディングに使用できます。ブラウザのロケールは、スケジュールされたタスクの作成時にタスク内に保存され、単一システム対応(SSA)ツールの場合はターゲット システム、マルチシステム対応(MSA)ツールの場合は実行システム上で、言語の設定やエンコーディングに使用されます。タスクを手動で実行する場合は、今回のタスクの手動実行(SSAツールとMSAツール)については、現在のブラウザのロケールが、スケジュールされたタスクに設定してあるロケールを上書きします。 Internet Explorerで使用する言語の設定Internet Explorerで使用する優先言語に日本語を設定する手順は次のとおりです。
[ツール] [インターネット オプション] [言語]を選択します。[言語の優先順位]ウィンドウが表示されます。
[追加]をクリックします。[言語の追加]ウィンドウが表示されます。 リストから日本語[ja]を選択します。
[OK]をクリックすると、言語の優先順位リストに日本語が追加されます。 言語の優先順位リストで[日本語]を選択し、[上へ]をクリックしてリストの一番上に移動します。または、リストに表示されている他の言語を選択して削除します。
[OK]をクリックします。すべてのウィンドウが閉じるまで[OK]をクリックします。
Mozillaで使用する言語の設定Mozillaで使用する優先言語に日本語を設定する手順は次のとおりです。
[編集] [設定]を選択します。[設定]ウィンドウが表示されます。 左側の[カテゴリ]リストで、[Navigator]ドロップダウン リストを選択して開き、[言語]を選択します。[言語]ビューが右側に表示されます。
[追加]をクリックします。[言語を追加]ウィンドウが表示されます。 リストから日本語[ja]を選択します。
[OK]をクリックすると、言語の優先順位リストに日本語が追加されます。 言語の優先順位リストで[日本語]を選択し、[上に移動]をクリックしてリストの一番上に移動します。または、リストに表示されている他の言語を選択して削除します。
[OK]をクリックして、設定を保存し、ウィンドウを閉じます。
Windowsで使用する言語またはロケールの設定HP Systems Insight Managerをインストールして日本語モードで実行するには、現在のユーザのロケールを[日本語]に設定する必要があります。詳細については、Windows XPの言語設定項かWindows 2000のロケール設定項を参照してください。これらのステップ終了後にHP Systems Insight Managerをインストールすると、日本語の言語モードで起動します。HP Systems Insight Managerのインストールの詳細については、HP Systems Insight Managerインストール/ユーザ ガイドを参照してください。 Windows XPの言語設定
[スタート] [コントロール パネル] [地域と言語のオプション] [詳細設定]をクリックします。
[Unicode対応でないプログラムの言語]の下で、[日本語]を選択します。 変更内容を適用するには、[適用]をクリックします。 システムを再起動します。
システムが再起動したら、コマンド プロンプト ウィンドウを開いて、chcp 932(日本語)およびchcp 437(英語)を実行して、2つの言語を切り替えます。HP Systems Insight ManagerのCLIコマンドはCodeページを使用してどのロケールかを判定して、dirなどのコマンド プロンプト コマンド実行のための出力をエンコーディングします。 Windows 2000のロケール設定
[スタート] [設定] [コントロール パネル] [地域のオプション] [全般]をクリックします。
[既定値に設定]をクリックします。[システム ロケールの選択]ウィンドウが表示されます。 ドロップダウン リストから、[日本語]を選択します。
[OK]をクリックします。
[適用]をクリックします。
変更内容を適用するには、[適用]をクリックします。 システムを再起動します。
システムが再起動したら、コマンド プロンプト ウィンドウを開いて、chcp 932(日本語)およびchcp 437(英語)を実行して、2つの言語を切り替えます。HP Systems Insight ManagerのCLIコマンドはCodeページを使用してどのロケールかを判定して、dirなどのコマンド プロンプト コマンド実行のための出力をエンコーディングします。
HP-UXおよびLinuxの言語設定希望する言語と文字マップのエンコーディングのサポートが管理対象システム(SSAツール用)と実行システム(MSAツール用、通常はCMS)にインストールされていることを確認します。確認するには、次のように実行します。
locale -a
必要な言語と文字マップのエンコーディングがリストされているかを確認します。これ以外に、X-Windowタイプのコマンド ツールを実行する場合は、X-Windowアプリケーションの表示用に選択したX Displayの設定が、このアプリケーションと、要求された言語で必要なフォント リストを使用するようになっていることを確認する必要があります。Motif X Windowアプリケーション(Xクライアント)の場合は、表示を希望する言語にCDE Desktopを設定をするだけで準備できる場合があります。X11 MotifまたはGnome widget用のX11リソース ファイルのプロパティを、使用する言語とエンコーディング(例:日本語およびSJIS)をサポートするフォントで設定されているフォント リストにセットするか、XクライアントのXリソース ファイルの設定を、各アプリケーションで使用する特定のフォント リストにセットする必要があります。これは一般に、xlsfontsを実行して、どのフォントがインストールされているかを検索し、Xアプリケーションでどの言語がサポートされているかを調べ、アプリケーションが自身のapp-defaultsファイルにフォントをどのように設定しているかを確認した後で、XクライアントのX Resourceファイル プロパティを編集してアプリケーションのフォント リスト プロパティを設定することを意味します。
HP Systems Insight Managerの設定HP Systems Insight Managerは、次のロケールを制御するロケール設定を変更するために修正することができる設定ファイルを備えています。 この設定ファイルは、globalsettings.propsという名前で、次の場所にあります。 CMSロケールデフォルトでは、CMSロケールは、環境によって決定されます。HP-UX CMSでは、"LANG=" in "/etc/rc.config.d/LANG"を検索して、その設定を使用します。Linux CMSでは、"LANG=" in "/etc/sysconfig/i18n" and "/etc/sysconfig/language"を検索して、その設定を使用します。Windows CMSでは、Java仮想マシンのデフォルトのロケール設定が使用されます。これは、HP Systems Insight Managerのインストールに使用されたユーザ アカウントのロケール設定に基づいています。 CMSによって使用されるロケールが希望するロケールと異なる場合は、globalsettings.propsを手動で編集し、希望するロケールの行(CMSLocale=en_USなど)を追加して、CMSロケールを変更することができます。 ターゲット ロケールHP Systems Insight Managerでは、ロケールの文字マップのエンコーディングは、オペレーティング システムおよび言語の種類によって異なる場合があります。HP Systems Insight Managerで各ターゲット システム(SSAツールを実行)または各実行システム(MSAツール、通常はCMS)で使用するエンコーディングを選択可能にするために、globalsettings.propsファイルに追加可能ないくつかのプロパティのフォーマットが定義されています。これらのプロパティで提供する文字マップ エンコーディングは、オペレーティング システムごとに特定の言語を使用できるようにしたり、Windowsターゲットおよび実行システムでそれぞれの言語を使用するためのCode Pageコードを指定します。また、LinuxまたはHP-UXシステムで、LANG環境変数のエンコーディングを定義するストリングも提供されます。また、各オペレーティング システムでサポートされない言語に使用する内容を定義するためのプロパティもあります。このようなプロパティ名のフォーマットは次のようになります。
"TargetCharacterMapEncoding_" + language
+ "_" + os_name + "=" + encoding
“TargetCodePage_” + language or encoding
+ “_” + os_name + ”=” + code page number
"TargetLangEncoding” + encoding + “_” + os_name
+ “=” + encoding string
languageには、言語の2つの文字コードを指定し、os_nameには、サポートされているオペレー ティングシステム(LINUX、HPUX、WINNTなど)の大文字のキーワードを入れます。また、encodingには、オペレーティング システムの言語の文字マップ エンコーディングの正式名称を指定します。サポートされている名前は、Webページhttp://java.sun.com/j2se/1.4.2/docs/guide/intl/encoding.doc.html の2列目に記載されています。 次のように入力します。
TargetCharacterMapEncoding_ja_LINUX=EUC_JP
TargetCharacterMapEncoding_??_LINUX=ISO8859_1-
TargetCharacterMapEncoding_ja_HPUX=SJIS
TargetCharacterMapEncoding_??_HPUX=ISO8859_1
TargetCharacterMapEncoding_ja_WINNT=SJIS
TargetCharacterMapEncoding_??_WINNT=ISO8859_1
TargetCodePage_ja_WINNT=932
TargetCodePage_??_WINNT=437
Windowsターゲット システムおよび実行システムについては、これらのプロパティを使用して、SSHコマンド プロンプト シェルでchcpコマンドを実行するように選択し、Windowsコマ ンド ライン コマンドを実行するための言語とエンコーディングを強制設定します。次に例を示します。
chcp 932(言語を日本語Shift-JISに強制設定)
chcp 437 (言語を米国の英語にし、最低でもISO-8859-1サポートを適用するように強制設定) LinuxとHP-UXのターゲット システムおよび実行システムの場合は、エンコーディングをロケールと共に使用して、ターゲット システムと実行システムのSSHシェル環境に定義されるLANG環境変数を定義します。これらのオペレーティング システムでlocale -aコマンドを実行すると、使用されている値の例を見つけることができます。次に例を示します。
LANG=en_US.iso88591
(米国の英語およびHP-UXのISO-8859-1エンコーディング)
LANG=ja_JP.SJIS
(日本語、HP-UXのShift-JISエンコーディング)
LANG=ja_JP.eucjp
(日本語、LinuxのEUC-JPエンコーディング)
LANG=en_US.utf8
(米国の英語、LinuxのUTF-8エンコーディング)
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