このセクションでは、ファイバ チャネル ストレージ システムに関する一般的な情報およびステータス情報を表示します。[大容量記憶]リストから[ファイバ チャネル ストレージ システム]エントリを選択すると、ストレージ システム、ファイバ アレイ コントローラ、物理ドライブ、論理ドライブおよびファイバ チャネル接続の個別エントリを表示したサブメニューが表示されます。表示される項目は次のとおりです。
[大容量記憶]サブメニューから[ストレージ システム情報]エントリを選択すると、ファイバ ストレージ システムに関する次の情報が表示されます。
[モデル]は、コンパックストレージ システム本体のモデル名を表示します。
[名前]は、このストレージ システム本体のユーザ定義名(または必要に応じて、シリアル番号)を表示します。
[接続]は、サーバとボックス間の接続の種類を表示します。表示される可能性のある値は次のとおりです。
- ファイバ接続 - このストレージ システムは、ファイバ チャネルを経由してサーバに接続されています。
- 不明 - マネジメントエージェントは、このシャーシの種類を決定できません。
[シリアル番号]は、ストレージ システム本体のシリアル番号を表示します。シリアル番号は、通常、フロント パネルに印刷されています。この情報は識別用です。
[IOスロット]は、ファイバ アレイ コントローラをインストールしているかどうかを表示します。
[ファームウェアのリビジョン]は、ストレージ システムのバックプレーンのリビジョン レベルを表示します。
[ドライブ ベイ]は、Compaqストレージ システムのバックプレーン ドライブ ベイを表示します。これは、このストレージ システムのバックプレーンにあるベイの個数です。
[二重化]は、Compaqストレージ システムのバックプレーン二重化オプションを表示します。表示される可能性のある値は次のとおりです。
- 二重化なし - このストレージ システムは二重化されていません。
- 二重化の上部 - これは、二重化ストレージ システムの上の部分です。
- 二重化の下部 - これは、二重化ストレージ システムの下の部分です。
- 不明 - マネジメントエージェントは、このストレージ システムが二重化されているかどうかを決定できません。
[ボード]は、ボードのタイプ(システム、電源またはSCSI)を表示します。
[シリアル番号]は、ボードのシリアル番号を表示します。
[ボードのリビジョン]は、ボードのリビジョン番号を表示します。
[位置]は、パワー サプライのベイ位置を表示します。表示される可能性のある値は次のとおりです。
- パワー ベイ1 - パワー サプライは最初のパワー サプライ ベイにインストールされています。
- パワー ベイ2 - パワー サプライは、2番目のパワー サプライ ベイにインストールされています。
- 不明 - マネジメントエージェントは、ベイを認識しません。ソフトウェアをアップグレードしなければならない可能性があります。
[ステータス]は、パワー サプライのステータスを表示します。表示される可能性のある値は次のとおりです。
- OK - パワー サプライがインストールされて、正常に動作しています。
- 故障 - パワー サプライはインストールされていますが、動作していません。パワー サプライを交換してください。
- インストールされていない - このパワー サプライ ベイには何もインストールされていません。
- 不明 - マネジメントエージェントは、このストレージ システムのパワー サプライ ベイにインストールされているかどうかを決定できません。
[UPSの状態]は、パワー サプライに接続されているUPSのステータスを表示します。表示される可能性のある値は次のとおりです。
- OK - UPSがパワー サプライに接続されて、正常に動作しています。
- バッテリ不足 - UPSはパワー サプライに接続されていますが、電源が故障し、UPSのバッテリの残量が不足しています。
- 電源故障 - UPSはパワー サプライに接続されていますが、電源が故障しています。
- UPSなし - パワー サプライにUPSが接続されていません。
- 不明 - マネジメントエージェントは、このパワー サプライに無停電電源装置(UPS)が接続されているかを決定できません。
[シリアル番号]は、パワー サプライのシリアル番号を表示します。この情報は識別用です。
[ボードのリビジョン]は、パワー サプライのボードのリビジョンを表示します。
[ファームウェアのリビジョン]は、パワー サプライのファームウェアのリビジョンを表示します。
[位置]は、温度センサの位置を表示します。表示される可能性のある値は次のとおりです。
- ファン ベイ - この温度センサは、ファン モジュール上のファン ベイ内にあります。
- バックプレーン - この温度センサは、SCSIドライブ バックプレーン上にあります。
- 不明 - マネジメント エージェントは、このストレージ システムの温度センサの位置を決定できません。
[ステータス]は、温度センサのステータスを表示します。表示される可能性のある値は次のとおりです。
- OK - 温度センサは正常に動作しています。
- 劣化 - 温度センサが劣化しています。
- 故障 - 温度センサが故障しています。
- 不明 - マネジメントエージェントは、ストレージ システムの温度センサのステータスを決定できません。
[現在値]は、現在の温度の値を表示します。
[制限値]は、温度センサのスレッショルド値を表示します。
[位置]は、ファン モジュールの位置を表示します。表示される可能性のある値は次のとおりです。
- ファン ベイ - このファン モジュールはファン ベイ内にあります。
- 不明 - マネジメントエージェントは、このストレージ システムのファン モジュールの位置を決定できません。
[ステータス]は、ファン モジュールのステータスを表示します。表示される可能性のある値は次のとおりです。
- OK - ファン モジュールはインストールされて、正常に動作しています。
- 劣化 - ファン モジュールは劣化しています。
- 故障 - ファン モジュールは故障しています。ファン モジュールを交換してください。
- インストールされていない - ファン モジュールはインストールされていません。
- 不明 - マネジメントエージェントは、このストレージ システムのファン モジュールがインストールされているかを決定できません。
[シリアル番号]は、ファン モジュールのシリアル番号を表示します。この情報は識別用です。
[ボードのリビジョン]は、ファン モジュールのボードのリビジョンを表示します。
このセクションでは、ストレージ システムにインストールされているファイバ アレイ コントローラに関する次の情報を表示します。
[モデル]は、コントローラ カードのモデル タイプを表示します。有効な値は次のとおりです。
- ファイバ アレイ - Compaqファイバ チャネル アレイ コントローラ
- 不明 - ドライバ ソフトウェアまたはエージェント、あるいはその両方をアップグレードしなければならない可能性があります。ストレージ ボックス内にマネジメントエージェントが認識しないアレイ コントローラがインストールされています。
[ファームウェアのバージョン]は、コントローラのファームウェアのバージョンを表示します。
[シリアル番号]は、コントローラのシリアル番号を表示します。この情報は認識用です。
[製品リビジョン]は、コントローラの製品リビジョンを表示します。この値を使用して、コントローラ モデルの特定のリビジョンをさらに詳細に識別します。
[ワールドワイド名]は、コントローラの固有のファイバ チャネル名を表示します。この値を使用して特定のコントローラをさらに詳細に識別します。
[コントローラのステータス]は、コントローラ ハードウェアのステータスを表示します。有効な値は次のとおりです。
- OK - コントローラは正常に動作しています。
- 故障 - コントローラは故障し、動作していません。
- オフライン - コントローラはオフラインです。
このセクションでは、ストレージ システムにインストールされているファイバ アレイ コントローラに関する次の情報を表示します。
[ステータス]は、ファイバ チャネル アレイ アクセラレータ(FCA)のステータスを表示します。ステータスは、次のいずれかです。
- 有効 - 現在、キャッシュ操作が設定されており、1つ以上の論理ドライブに対して有効です。
- 一時的に無効 - キャッシュ操作が一時的に無効になっています。監視対象項目のアレイ アクセラレータ エラー コードを調べて、キャッシュ操作が一時的に無効になっている理由を確認してください。
- 永久に無効 - キャッシュ操作が永久に無効になりました。監視対象項目のアレイ アクセラレータ エラー コードを調べて、キャッシュ操作が一時的に無効になっている理由を確認してください。
- 不当 - キャッシュ操作は無効になり、不当です。
[バッテリのステータス]は、アレイ アクセラレータのバッテリ パックのステータスを表示します。バッテリ パックは、システムの電源が入っているときのみ再充電できます。ステータスは、次のいずれかです。
- OK - バッテリ パックは完全に充電されています。
- 故障 - バッテリ パックは十分な電圧レベル以下で、最長36時間以内に完全に再受電されませんでした。できるだけ早くボードを修理してください。
- 再充電中 - バッテリの残量が75%未満です。Compaqアレイ コントローラは、バッテリ パックを再充電しようとしています。バッテリ パックが完全に再充電されるまで最長36時間かかる場合があります。36時間後、バッテリ パックが再充電されなければ、故障している可能性があります。
- 劣化 - バッテリ パックはまだ動作していますが、パック内のバッテリの1つが正しく再充電できませんでした。できるだけ早くボードを修理してください。
- なし - バッテリ パックがありません(一部のコントローラにはバッテリ バック式キャッシュが装備されていません)。
[不良データ]は、システムの電源を入れたときにバッテリ問題のためにデータが消失した可能性を示します。有効な値は次のとおりです。
- 可能性あり - 電源投入時に、バッテリ パックが十分に充電されていませんでした。システムの電源が復旧したときにバッテリ パックが十分に充電されていなかったために、アレイ アクセラレータはキャッシュ内に保存されていた可能性のあるデータを保持していません。データがキャッシュ内になかった場合、データは消失されません。この状態は、次の場合に発生する可能性があります。
システムの電源を8日間入れず、バッテリ パックがオンだった場合(バッテリ パックは、システムが突然停電したときのみアクティブになります)。保存されていた可能性のあるデータは消失します。
バッテリ パックに問題がある可能性がある場合。詳細については、バッテリ ステータス監視対象項目を参照してください。
アレイ アクセラレータ ボードが、バッテリ パックが放電している新しいボードと交換された場合。この場合、データは消失されず、送られた読み取りおよび書き込みは、バッテリ パックが完全に充電されたときに自動的に有効になります。
- なし - データは消失しません。電源投入時、バッテリ パックは正しく充電されていました。
[読み取りエラー]は、アレイ アクセラレータからの読み取り中に検出された読み取りメモリ パリティ エラーの合計数を表示します。メモリ パリティ エラーが発生した場合、ライト キャッシュ内のデータの二重化コピーにアクセスすると、正しいデータを入手できます。
メモリ パリティ エラーは、情報がアレイ アクセラレータに正しく転送されなかったことをシステムが検出したときに発生します。パリティ ビットは、メモリに保存される情報の各バイトに含まれます。マイクロプロセッサがデータを読み取るか、または書き込むとき、システムは、各バイトのビットの値をカウントします。合計がシステムの期待値と一致しなければ、パリティ エラーが発生します。メモリ パリティ エラーは、不良メモリ チップ、メモリ破壊またはメモリ リフレッシュの不足によって発生する可能性があります。[書き込みエラー]は、アレイ アクセラレータへの書き込み中に検出された書き込みメモリ パリティ エラーの合計数を表示します。
書き込みパリティ エラーは、情報がアレイ アクセラレータに正しく転送されなかったことをシステムが検出したときに発生します。パリティ ビットは、メモリに保存される情報の各バイトに含まれます。マイクロプロセッサがデータを読み取るか、または書き込むとき、システムは、各バイトのビットの値をカウントします。合計がシステムの期待値と一致しなければ、パリティ エラーが発生します。[ライト キャッシュ]は、ライト キャッシュに割り当てられたメモリ容量をMBで表示します。データは重複して保持されるため(二重化)、実際に使用できるメモリ容量は表示されている容量の半分です。
[リード キャッシュ]は、リード キャッシュに割り当てられたメモリ容量をMBで表示します。
[シリアル番号]は、アクセラレータ ボードのシリアル番号を表示します。この値を使用して、キャッシュ コントローラをさらに詳細に識別します。
[エラー コード]はキャッシュ操作のステータスを表示します。ステータスは次のいずれかです。
- 不当 - 現在、ライト キャッシュ操作が設定されており、1つ以上の論理ドライブに対して有効です。キャッシュ エラーは発生していません。
- 不正な設定 - ライト キャッシュ操作が一時的に無効になっています。アレイ アクセラレータが別のコントローラ用に設定されています。このエラーは、ボードがあるコントローラから別のコントローラに切り替えられたときに発生します。EISAコンフィギュレーション ユーティリティを実行し、ボードがこのシステムで使用できるように正しく設定されていることを確認してください。
注 - 別のシステムからのデータがボードに保存されているときにEISAコンフィギュレーション ユーティリティを実行すると、データは消失します。
- バッテリ不足 - バッテリの残量不足のためにライト キャッシュ操作が一時的に無効になっています。詳細については、バッテリ ステータス オブジェクト インスタンスを参照してください。
- 発行されたコマンドの無効 - ライト キャッシュ操作が一時的に無効になっています。サーバが停止すると、デバイス ドライバはこのコマンドは発行します。システムの電源が復旧すると、この状態はなくなります。
- 使用可能リソースなし - ライト キャッシュ操作が一時的に無効になっています。コントローラに、ライト キャッシュ操作を実行するのに十分なリソースがありません。たとえば、交換用のドライブを再構築中は、十分なリソースがありません。リソースを必要とする動作が完了すると、この状態はクリアされ、キャッシュ操作が再開されます。
- ボードが接続されていない - ライト キャッシュ操作が一時的に無効になっています。アレイ アクセラレータは設定されていますが、現在、コントローラに接続されていません。ボードの配置および接続箇所を調べてください。
- 不正な二重化データ - ライト キャッシュ操作が永久に無効になりました。アレイ アクセラレータ ボードは、すべてのデータの二重化コピーを保存します。システムの電源を最初に入れるときにボード上にデータが入っている場合、ボードは二重化コピー間でデータ比較テストを実行します。データが一致しない場合、エラーが発生します。データが消失した可能性があります。ボードを修理しなければならない場合があります。
- 読み取り障害 - ライト キャッシュ操作が永久に無効になりました。アレイ アクセラレータ ボードは、すべてのデータの二重化コピーを保存します。ボードからのデータの読み取り中、メモリ パリティ エラーが発生しました。両方のコピーが破壊されて読み出しできません。データは消失しました。ボードを修理する必要があります。
- 書き込み障害 - ライト キャッシュ操作が永久に無効になりました。このエラーは、アレイ アクセラレータ ボードにデータを書き込むことができなかったときに発生します。パリティ エラーが検出されたため、データをライト キャッシュ メモリ内に重複して書き込むことができませんでした。このエラーは、データの消失を示しません。アレイ アクセラレータ ボードを修理する必要があります。
- 設定コマンド - ライト キャッシュ操作が永久に無効になりました。論理ドライブの設定が変更されました。アレイ アクセラレータ ボードを再設定する必要があります。
- 拡張中 - 論理ドライブの拡張のためにキャッシュ操作が一時的に無効になっています。拡張動作が完了すると、アクセラレータは有効になります。
このセクションでは、コントローラに接続されているすべてのディスク ドライブの概要を表示します。[大容量記憶]サブメニューには、1つの物理ドライブが1つのエントリとして示されます。物理ドライブの横に表示される情報としては、ドライブの位置(ポートおよびドライブ番号)とドライブのサイズがあります。[大容量記憶]サブメニューからいずれかの物理ドライブを選択すると、そのドライブに関する詳細が表示されます。表示される情報は次のとおりです。
[ステータス]は、物理ドライブのステータスを表示します。表示される可能性のある値は次のとおりです。
- OK - ドライブは正常に機能しています。
- 未設定 - ドライブは設置されているが論理ドライブの設定が行われていない状態です。
- スレッショルド超過 - ドライブがスレッショルド超過エラーを含んでいることを示します。交換する必要があります。
- 劣化 - 物理ドライブは十分な効率で機能しなくなりました。
- 故障 - ドライブは動作しなくなったため、交換する必要があります。
- 不明 - 現在、物理ドライブを監視できません。次の原因が考えられます。
このドライブのデバイス ドライバがアンロードされた可能性があります。
論理ドライブが故障し、オペレーティング システムによって非アクティブにされた可能性があります。この場合、最後に認識されたステータスはOKです。
マネジメントエージェントがドライブを認識しません。ソフトウェアをアップグレードしなければならない可能性があります。
[処置]は、このドライブに必要な処置を表示します。有効な値は次のとおりです。
- ドライブの交換 - このドライブを交換してください。ドライブの状態が「故障」の場合、[インジケータ]ボタンを選択して[インジケータ]ウィンドウの[問題]カウンタを調べてください。これらの数字のいずれかが0以外のとき、ドライブを交換しないで問題を訂正できる可能性があります。正しい手順については、該当するフィールドを選択してF1キーを押し、0以外のカウンタに関するヘルプを表示してください。
- SMARTドライブの交換 - SMARTハードディスク ドライブは、まもなく発生する障害を予測します。実際に障害が発生する前にドライブの交換のスケジュールを立ててください。
- 処置不要 - ドライブは正常に動作しており、処置は必要ありません。
[容量]は、物理ドライブのサイズをMBで表示します。たとえば、120は、物理ドライブが120MBであることを示します。
[ファームウェアのバージョン]は、物理ドライブのファームウェアのバージョン番号を表示します。必ず、最新バージョンのファームウェアをインストールしてください。古いバージョンは、最新機能をすべてサポートしない場合があります。
[サービス時間]は、ドライブにスタンプが付けられたときからの現在のサービス時間数(物理ドライブが回転していた時間数)を表示します。ドライブのスタンプは、工場出荷時または新しいドライブに対してCompaq Diagnosticsを実行したときに付けられます。
たとえば、[現在のサービス時間]が604のとき、ドライブは604時間動作しました。[サービス時間]が499のときにエラーが発生した場合、エラーは499時間後に発生したことになります。[現在の幅]は、物理ドライブの現在の幅を表示します。表示される可能性のある値は次のとおりです。
不明 - マネジメントエージェントは、このドライブの現在の折衝データ転送幅を決定できません。
ナロー - このドライブの折衝データ転送幅はナロー(8データ ビット)です。
ワイド16 - このドライブの折衝データ転送幅はワイド(16データ ビット)です。
[モデル]は、物理ドライブのテキスト説明を表示します。表示されるテキストは、ドライブのメーカーおよびドライブの種類によって異なります。たとえば、Compaq 210MB CP3201と表示されます。
ドライブが故障した場合、交換に必要なドライブの種類を識別するためのモデルをメモしてください。[シリアル番号]は、SMART物理ドライブに割り当てられたシリアル番号を表示します。この値は、SCSI問い合わせコマンドによって戻されるシリアル番号に基づきますが、スペースに制限があるため変更される場合があります。この項目は識別用です。
SMARTサポートは、SCSI物理ドライブがSMARTをサポートするかどうかを示します。表示される可能性のある値は次のとおりです。
- 使用可能 - このドライブは、事前予防監視機能をサポートします。
- 使用不可 - このドライブには事前予防監視機能を使用できません。
- 不明 - マネジメントエージェントは、ドライブが事前予防監視機能をサポートするかどうかを決定できません。ドライバまたはマネジメントエージェント、あるいはその両方をアップグレードしなければならない可能性があります。
注 - 値「不明」は、エージェントが物理ドライブからのこの情報を確認できないことを示します。[現在の速度]は、物理ドライブの現在のデータ転送速度を表示します。表示される可能性のある値は次のとおりです。
- 不明 - エージェントは、このドライブの現在の折衝データ転送速度を決定できません。
- 非同期 - このドライブの折衝データ転送速度は非同期です。
- 高速 - このドライブの折衝データ転送速度は1秒当たり1000万回です。
- Ultra - このドライブの折衝データ転送速度は1秒当たり2000万回です。
[配置情報]は、 物理ドライブが内蔵のCompaqストレージ システム中にあるか、外付けのCompaqストレージ システム中にあるかを表示します。 表示される値は以下のとおりです。
不明 - 物理ドライブはCompaqストレージ システム中にないか、 またはストレージ エージェントがドライブのある場所を検出できません。
内部配置 - 物理ドライブは内蔵のCompaqストレージ システム中にあります。
外部配置 - 物理ドライブは外付けのCompaqストレージ システム中にあります。
このアイコンはドライブがホットプラグドライブである場合に表示されます。
ドロップダウン リスト ボックスから物理ドライブのLEDを点滅させる時間の長さを選択して、次に開始ボタンを選択します。ページが自動的にリフレッシュされて、点滅しているドライブの画像および停止ボタンが表示されます。時間が超過する前に、 停止ボタンを押すと、点滅が停止します。
ドライブのLEDの点滅が停止した後に、ページを手動でリフレッシュして開始ボタンを表示させなければなりません。Compaqマネジメント エージェントのデータ収集間隔の長さによって、ドライブのLEDが停止してから、開始ボタンが表示されるまでの間に遅延が生じる場合があります。
LEDはトレイの一部であるため、ホットプラグ トレイ内のドライブだけがサポートされています。一度に識別されるのは、選択したコントローラの1つのドライブだけです。 1つのドライブのLEDが点滅中に別のドライブが選択されると、元のドライブのLEDは点滅を停止して、選択したドライブが点滅します。
重要 : 開始および停止ボタンは、アドミニストレータまたはオペレータとしてログオンし、'書き込み' アクセス権でSNMPコミュニティ名が定義された場合にだけ定義されます。概要ページに戻って、 ログインを選択して、アドミニストレータまたはオペレータとしてログインしてください。SNMP設定ページのCompaqマネジメント エージェント for サーバのコントロール パネル アプレットでSNMP設定を有効にできます。'書き込み'アクセス権のあるSNMPコミュニティ名は、[サービス] ->[コンピュータの管理]のSNMPサービス プロパティのセキュリティ ページで定義できます。
示された論理ドライブのいずれかを選択すると、そのドライブに関する詳細情報が表示されます。
現在正常に動作しているドライブを交換しなければならない可能性があることを予測するには、予測インジケータを使用します。
SMARTステータスは、物理ドライブによってレポートされるSMARTステータスを表示します。これは、ドライブがSMART事前障害予測をサポートしている場合にだけ表示されます。表示される値は以下のとおりです。
その他 - ストレージ エージェントは、このドライブをモニタするSMART事前障害予測のステータスを識別できません。
OK - ドライブが正常に動作していることを示します。
ドライブ交換 -ドライブにSMART事前障害予測エラーがあり、交換が必要なことを示します。
下記の障害予測インジケータは、物理ドライブがこれらのインジケータをサポートしておらず、SMARTステータスを利用できる場合には表示されません。
これらの項目に関連する数値データは、項目名の後に表示されます。例えば、Used Realloc - 122は、このドライブに対して122の再割り当てセクタがあることを意味しています。これらの項目のステータスは、OKまたはドライブ交換になります。ドライブ交換の場合はドライブを交換してください。そうしないと将来、実際にドライブが故障する可能性があります。障害予測インジケータは以下のとおりです。
[機能テスト1,2,3]は、物理ドライブの動作状態を示す一連のテストに関する情報を表示します。これらの項目のステータスは、OKまたはドライブの交換です。ステータスがドライブの交換の場合、ドライブを交換してください。交換しないと、将来、ドライブ障害が実際に発生する場合があります。
これらのテストは、各種のタスクを実行するときの物理ドライブの現在の動作方法と初期の動作方法を比較します。新しいドライブは100%のレベルで動作します。デフォルトでは、現在の値が80%未満であれば、問題が発生している可能性があります。
[使用済み再割り当てセクタ数]は、物理ドライブに使用された再割り当て領域のセクタ数を表示します。この項目のステータスは、OKまたはドライブの交換です。ステータスがドライブの交換の場合、ドライブを交換してください。交換しないと、将来、ドライブ障害が実際に発生する場合があります。
磁気ディスクの性格上、ドライブ上の一部のセクタは不良になる場合があります。再割り当て領域は、ドライブのメーカーがこれらの不良を補正するために確保するドライブ部分です。アレイ コントローラは、これらの使用不能セクタにアドレス指定された情報を再割り当て領域内の使用可能セクタに書き込みます。再割り当てされたセクタが非常に多い場合、ドライブで問題が発生している可能性があります。
[スピンアップ時間]は、物理ドライブが完全な速度までスピンアップするためにかかる時間を表示します。この項目のステータスは、OKまたはドライブの交換です。ステータスがドライブの交換の場合、ドライブを交換してください。交換しないと、将来、ドライブ障害が実際に発生する場合があります。
ドライブは、はずみをつけて動作速度に達するまで時間がかかります。車が何秒で時速0kmから40kmになるかをテストするのと同様、ドライブのメーカーは、ドライブが完全な速度で回転するまでにかかる時間の期待値をあらかじめ設定しています。これらの期待値を満たさないドライブは、問題が発生している可能性があります。
値は、1/10秒単位で表示されます。このため、ドライブがスピンアップに12秒かかる場合、値は120になります。
ドライブ障害が発生した場合、ドライブを交換しないで訂正できるかどうかを決定するには、問題インジケータを使用します。問題インジケータには次のものがあります。
[復旧失敗読み取り数]は、この物理ドライブから別のドライブへの自動データ復旧の実行中に発生した読み取りエラーの数を表示します。読み取りエラーが発生すると、自動データ復旧は停止します。
自動データ復旧が繰り返し停止し、復旧中のボリューム内のドライブに関するこのカウンタが増加する場合、問題を訂正できる可能性があります。以下の手順に従ってください。注意 - 必ず、以下の手順を実行してからこのドライブを交換してください。この手順に従わないと、データが消失します。
可能であれば、システム データのバックアップを取ります。バックアップを取ることができない場合は、前のバックアップに戻します。
これらのエラーが発生しているドライブに対してCompaq Diagnostics v8.18以上を実行します。以下の手順に従って、表面検査を実行します。
ディスケットをディスケット ドライブに挿入して、システムを再起動します。
最初のメニューで[コンピュータのチェック(テスト)]を選択します。
のメイン メニューで[プロンプト付きDiagnostics]を選択します。
[テスト オプション]画面で[対話式テスト(単一デバイス)]を選択します。
[デバイスの選択]メニューで[固定ディスク]を選択します。
[固定ディスク テストの選択]メニューで[フォーマット]メニューを選択します。選択できるドライブが複数ある場合は、テストしたいドライブを選択します。
[フォーマット]メニューで[表面検査]を選択します。このテストは、不良セクタを再マップします。ドライブに他の問題ある場合、このテストはその旨を示します。
バックアップからデータを復元します。
これらのエラーが繰り返される場合は、ドライブを交換してください。
[その他のタイムアウト]は、コマンドが発行された後、コントローラで定義された時間内にドライブが割り込みに応答しなかった回数を表示します。この監視対象項目には、データ要求(DRQ)タイムアウトは含まれません。
この数字が0以外で、ドライブが故障した場合、ドライブを交換しないで問題を訂正できる可能性があります。以下の手順に従ってください。
システムおよびストレージ システムのすべてのケーブルを調べて、正しく接続されて固定されていることを確認します。ケーブルを交換しなければならない場合があります。
Compaq ProLiantストレージ システムが接続され、電源が入っていることを確認します。パワー サプライを調べて、機能しているかを確認します。
重要 - 接続されているシステムの電源が入ったままProLiantストレージ システムの電源を切らないでください。
システムのそばに他の電気装置がないかどうかを調べます。このエラーは電気ノイズによって発生する場合があるため、他の電気装置のAC回路を調べます。
Compaq IDAシステムの場合、最寄りのコンパック正規保守サービス会社に連絡して、Compaq IDAコントローラが最小限必要なリビジョン レベルであることを確認します。コンパ ック正規保守サービス会社については、サービス ブリテン102Aを参照してください。
タイムアウトは、2つ以上のドライブに同一のSCSI IDを設定した場合に発生する可能性があります。ProLiantストレージ システムとシステムのSCSI IDが競合していないことを確認します。
Compaq ProLiantストレージ システムで、ドライブ トレイのSCSI IDケーブルを調べます。ケーブルが損傷したり、正しく接続されていなければ、SCSIタイムアウトが発生する場合があります。ホットプラグ対応ドライブ トレイ サービス スペア キットに付属のマニュアルを参照してください。
システムの温度が規定の制限内にあるかどうかを確認します。ファンが動作し、妨害されていないことを確認します。
ドライブ障害によってタイムアウトが発生する場合もあります。これらのエラーが数多く発生する場合は、ドライブを交換してください。
Compaq Diagnosticsを使用して[その他のタイムアウト]をリセットできます。Compaq Diagnostics v8.19以上の場合、以下の手順に従ってください。
Compaq DiagnosticsディスケットをドライブAに挿入してシステムを再起動します。
初期画面でEnterキーを押します。
メイン メニューで[(コンピュータのチェック)テスト]を選択します。
[ご注意]画面で[続く]を選択します。
次の画面で[プロンプト付きDiagnostics]を選択します。[警告]パネルが表示された場合は、[続く]を選択します。
[テスト オプション]画面で[対話式テスト(単一デバイス)]を選択します。
[デバイスの選択]メニューで[その他のタイムアウト]を示したドライブの種類を選択します。
[テストの選択]メニューで[ドライブの監視診断テスト]を選択します。
次の画面で論理ドライブを選択できれば、[その他のタイムアウト]を示した物理ドライブに関連づけられた論理ドライブを選択するか、または[すべてのドライブのテスト]を選択します。
[その他のタイムアウト]が検出されると、Diagnosticsは1736-22エラーを表示します。Enterキーを押します。
次の画面で[はい]を選択すると、[その他のタイムアウト]がリセットされます。
[SCSIバス障害]は、SCSIバス上でSCSIバス パリティ、オーバーランまたはアンダーラン エラーが検出された回数を表示します。コントローラは動作を再試行するため、SCSIバス障害によって、パフォーマンスの低下やデータ破壊が発生する可能性があります。
この数字が0以外で、ドライブが故障した場合、ドライブを交換しないで問題を訂正できる可能性があります。以下の手順に従ってください。
システムおよびストレージ システムのすべてのケーブルを調べて、正しく接続されて固定されていることを確認します。ケーブルを交換しなければならない場合があります。
システムのそばに他の電気装置がないかどうかを調べます。このエラーは電気ノイズによて発生する場合があるため、他の電気装置のAC回路を調べます。
システムの温度が規定の制限内にあることを確認します。ファンが動作し、妨害されていないことを確認します。
2つ以上のドライブに同一のSCSI IDを設定すると、SCSIバス障害が発生する可能性があります。ProLiantストレージ システムとシステムのSCSI IDが競合していないことを確認してください。
ドライブ障害によってSCSIバス障害が発生する場合もあります。これらのエラーが数多く発生する場合は、ドライブを交換してください。
注 - ドライブが故障していない場合、上記の数字は、訂正された過去のエラーの累積記録にすぎません。
故障したドライブの故障の原因を確認するには、障害インジケータを使用します。通常、ドライブが正常に動作していれば、これらの数字は0です。カウンタが0以外で、ドライブが故障していなければ、断続的な問題が発生しているため、ドライブを交換しなければならない可能性があります。障害インジケータには、次のものがあります。
[スピンアップ エラー] - スピンアップ コマンドの障害のために物理ドライブが故障すると、スピンアップ エラーが発生します。この数字が0以外で、ドライブが故障している場合は、ドライブを交換してください。
カウンタが0以外で、ドライブがOK(故障していない)であれば、ドライブの交換を必要とする可能性のある断続的な問題を示します。カウンタが増加するかを監視して、ドライブを交換してください。
[コマンド実行中止回数] - [コマンド実行中止回数]カウンタは、SCSIコマンドが試行されたときに物理SCSIドライブがコマンド実行中止ステータスを戻した回数を記録します。このエラー数は、SCSIコマンドが正常に終了しなかったことを示します。正常に再試行できずにコマンドが中止されたために物理ドライブが故障すると、コマンド実行中止エラーが発生します。この数字が0以外で、ドライブが故障している場合は、ドライブを交換してください。
カウンタが0以外で、ドライブがOK(故障していない)であれば、ドライブの交換を必要とする可能性のある断続的な問題を示します。カウンタが増加するかを監視して、ドライブを交換してください。
[再割り当て中止回数] - コントローラが不良セクタを再割り当てを実行しようとしたときに発生したエラーのために物理ドライブが故障すると、再割り当て中止エラーが発生します。
磁気ディスクの性格上、ドライブ上の一部のセクタは不良になる場合があります。再割り当て領域は、これらの不良を補正するために確保されているドライブ部分です。アレイ コントローラは、これらの使用不能セクタにアドレス指定された情報を再割り当て領域内の使用可能セクタに書き込みます。
この数字が0以外で、ドライブが故障している場合は、ドライブを交換してください。
カウンタが0以外で、ドライブがOK(故障していない)であれば、ドライブの交換を必要とする可能性のある断続的な問題を示します。カウンタが増加するかを監視して、ドライブを交換してください。
[メディア障害] - 復旧不能メディア エラーのためにこの物理ドライブが故障すると、メディア障害が発生します。
この数字が0以外で、ドライブが故障している場合は、ドライブを交換してください。
カウンタが0以外で、ドライブがOK(故障していない)であれば、ドライブの交換を必要とする可能性のある断続的な問題を示します。カウンタが増加するかを監視して、ドライブを交換してください。
[フォーマット エラー] - コントローラが不良セクタを再マップできなかったためにフォーマット動作が失敗すると、フォーマット エラーが発生します。
この数字が0以外で、ドライブが故障している場合は、ドライブを交換してください。
カウンタが0以外で、ドライブがOK(故障していない)であれば、ドライブの交換を必要とする可能性のある断続的な問題を示します。カウンタが増加するかを監視して、ドライブを交換してください。
[ハードウェア エラー] - [ハードウェア エラー]カウンタは、SCSIコマンドが試行されたときに物理SCSIドライブがハードウェア エラー ステータスを戻した回数を記録します。このエラー ステータスは、SCSIコマンドが正常に終了しなかったことを示します。通常、コントローラは、このコマンドを数回試行してからドライブを故障させます。この数字が0以外で、ドライブが故障している場合は、ドライブを交換してください。
カウンタが0以外で、ドライブがOK(故障していない)であれば、ドライブの交換を必要とする可能性のある断続的な問題を示します。カウンタが増加するかを監視して、ドライブを交換してください。
[準備未完了エラー] - 物理ドライブが準備できていなければならないときに「準備未完了」ステータスを戻すと、ドライブ準備未完了エラーが発生します。このエラーは、ドライブが突然停止するか、またはスピンアップ コマンドを発行した後にドライブが準備完了状態にならない場合に発生します。
この数字が0以外で、ドライブが故障している場合は、ドライブを交換してください。
カウンタが0以外で、ドライブがOK(故障していない)であれば、ドライブの交換を必要とする可能性のある断続的な問題を示します。カウンタが増加するかを監視して、ドライブを交換してください。
[不正ターゲット エラー] - 物理ドライブがSCSI-2ポートのプロトコルに準拠しない動作を実行した場合、SCSIポートはリセットされます。この数字が0以外で、ドライブが故障している場合は、ドライブを交換してください。
カウンタが0以外で、ドライブがOK(故障していない)であれば、ドライブの交換を必要とする可能性のある断続的な問題を示します。カウンタが増加するかを監視して、ドライブを交換してください。
[復旧失敗書き込み数]は、この物理ドライブに対して自動データ復旧を実行中に書き込みエラーが発生したかを示します。
書き込みエラーが発生すると、自動データ復旧は停止します。これらのエラーは、物理ドライブが故障していることを示します。この数字が0以外で、ドライブが故障している場合は、ドライブを交換してください。
カウンタが0以外で、ドライブがOK(故障していない)であれば、ドライブの交換を必要とする可能性のある断続的な問題を示します。カウンタが増加するかを監視して、ドライブを交換してください。
[セルフテスト エラー]は、物理ドライブがセルフテストに失敗したかどうかを示します。
システムの電源を入れるたびに物理ドライブはセルフテストを実行します。この数字が0以外で、ドライブが故障している場合は、ドライブを交換してください。
カウンタが0以外で、ドライブがOK(故障していない)であれば、ドライブの交換を必要とする可能性のある断続的な問題を示します。カウンタが増加するかを監視して、ドライブを交換してください。
上記の情報は、監視機能とパフォーマンス データを有効にしてスタンプが付けられたドライブに使用できます。ドライブのスタンプは、工場出荷時または新しいドライブに対してCompaq Diagnosticsを実行したときに付けられます。
このセクションでは、特定のドライブ アレイ コントローラの物理ドライブに関する統計を表示します。実行時統計を使用すると、特定のドライブのヘルス状態を監視できます。表示される情報は次のとおりです。
[読み取りセクタ数]は、ドライブにスタンプが付けられて以来、物理ディスク ドライブから読み取られた合計セクタ数を表示します。ドライブのスタンプは、工場出荷時または新しいドライブに対してCompaq Diagnosticsを実行したときに付けられます。
[ハード読み取りエラー数]は、ドライブ上で発生し、物理ドライブのECC(Error Correction Code)アルゴリズムまたは再試行によって復旧できなかった読み取りエラーの数を表示します。ドライブはいつでもこれらのエラーを生成する可能性があります。これらのエラーが発生した場合、ドライブに問題が発生している可能性があります。このカウンタの値は、物理ドライブが別のエラーを検出するたびに増加します。
これらのエラーの重大度は、管理対象システムがフォールト トレランス機能を実行しているかによって異なります。フォールト トレランス機能が設定されていれば、コントローラはデータを再マップして、これらのエラーによって発生した問題を解決できます。[復旧された読み取りエラー数]は、物理ドライブの再試行によって訂正された読み取りエラーの数を表示します。ドライブはいつでもこれらのエラーを生成する可能性があります。[復旧された読み取りエラー]または[ハード読み取りエラー]の値が急速に増加する場合、ドライブに問題が発生している可能性があります。この値は、物理ドライブが別のエラーを検出して訂正するたびに増加します。この監視対象項目のエラー数は、[ハード読み取りエラー]の数よりも多くなります。
[合計シーク数]は、ドライブにスタンプが付けられて以来、シーク テストの実行中に物理ドライブによって実行されたシーク動作の合計数を表示します。ドライブのスタンプは、工場出荷時または新しいドライブに対してCompaq Diagnosticsを実行したときに付けられます。
通常、ドライブに対して読み取りおよび書き込みを行う場合、ドライブはデータが保存されている場所に対して暗黙のシークを実行します。これらは、この数字に含まれません。[シーク エラー]は、物理ドライブが検出したシーク エラー数を表示します。シーク エラーは、失敗したシークです。通常、ドライブはいつでもこれらのエラーを発生する可能性があります。[シーク エラー]の値が急速に増加する場合、この物理ドライブは故障している可能性があります。
通常、これらのエラーは、急速に増加したときだけ問題を示します。[書き込みセクタ数]は、ドライブにスタンプが付けられて以来、物理ドライブに書き込まれた合計セクタ数を表示します。ドライブのスタンプは、工場出荷時または新しいドライブに対してCompaq Diagnosticsを実行したときに付けられます。
[ハード書き込みエラー]は、物理ドライブによって復旧できなかった書き込みエラー数を表示します。
ドライブはいつでもこれらのエラーを発生する可能性があります。[ハード書き込みエラー]または[復旧された書き込みエラー]の値が増加する場合、ドライブに問題が発生している可能性があります。通常、これらのエラーは読み取りエラーよりも少ない頻度で発生します。[復旧された書き込みエラー]は、物理ドライブの再試行によって訂正されるか、または監視対象システム上の物理ドライブによって復旧された書き込みエラー数を表示します。ドライブはいつでもこれらのエラーを発生する可能性があります。[復旧された書き込みエラー]または[ハード書き込みエラー]の値が増加する場合、ドライブに問題が発生している可能性があります。
この値は、物理ドライブがエラーを検出して訂正するたびに増加します。通常、これらのエラーは、急速に増加したときだけ問題を示します。通常、これらのエラーは読み取りエラーよりも少ない頻度で発生します。[ホットプラグ数]は、ドライブにスタンプが付けられて以来、この物理ドライブがCompaq ProLiantストレージ システムからホットプラグされた(取り外された)回数を示します。ドライブのスタンプは、工場出荷時または新しいドライブに対してCompaq Diagnosticsを実行したときに付けられます。
コントローラに関連づけられた論理ドライブのリストは、[大容量記憶]サブメニューに表示されます。リスト内の各論理ドライブは、論理ドライブ番号とその論理ドライブのフォールト トレランス機能を表示します。論理ドライブのエントリのいずれかを選択すると、次の情報が表示されます。
[ステータス]は、論理ドライブのステータスを表示します。論理ドライブの状態は、次のいずれかです。
- OK - 論理ドライブは正常な動作モードにあります。
- 故障 - 論理ドライブのフォールト トレランス機能がデータを消失しないで処理できる数以上の物理ドライブが故障しました。
- 未設定 - 論理ドライブが設定されていません。
- 復旧中 - 論理ドライブは一時復旧モードを使用中です。一時復旧モードでは、1台以上の物理ドライブが故障していますが、論理ドライブのフォールト トレランス機能によってドライブは、データを消失せずに動作を継続できます。
- 再構築の準備完了 - 論理ドライブは自動データ復旧の準備ができました。故障した物理ドライブは交換されましたが、論理ドライブは、一時復旧モードで動作しています。
- 再構築中 - 現在、論理ドライブは自動データ復旧を実行中です。自動データ復旧の実行中、フォールト トレランス アルゴリズムはデータを交換用ドライブに復元します。
- 不正なドライブ - 物理ドライブ障害後、不正な物理ドライブが交換されました。
- 接続不良 - 物理ドライブが応答していません。
- オーバーヒート - 論理ドライブが入っているドライブ アレイ カバーがオーバーヒートしています。アレイはまだ機能していますが、シャットダウンする必要があります。
- シャットダウン - 論理ドライブが入っているドライブ アレイ カバーがオーバーヒートしました。論理ドライブは機能していません。
- 拡張中 - 現在、論理ドライブは自動データ拡張を実行しています。自動データ拡張の実行中、フォールト トレランス アルゴリズムは、論理ドライブ データを新しく追加された物理ドライブに再分散させます。
- 使用不可 - 現在、論理ドライブを使用できません。論理ドライブが拡張中で、新しい設定が追加ディスク容量を解放すると、この空き容量を別の論理ボリュームに設定できます。この場合、新しいボリュームは「使用不可」に設定されます。
- 拡張の待ち行列に入っている - 論理ドライブは自動データ拡張の準備ができました。論理ドライブは、拡張の待ち行列に入っています。
[フォールト トレランス]は、論理ドライブのフォールト トレランス機能を表示します。フォールト トレランス機能を変更するには、Compaqシステム コンフィギュレーション ユーティリティを実行してください。
論理ドライブのフォールト トレランス機能として有効な値は、次のとおりです。
- なし - フォールト トレランス機能は有効でありません(RAID 0といいます)。物理ドライブがエラーを報告した場合、Compaqドライブ アレイによってデータを復旧できません。
- ミラーリング - 1台の物理ドライブについて、同一のデータが入っている2番目の物理ドライブがあります(RAID 1ともいいます)。ドライブが故障すると、二重化されたドライブからデータを検索できます。
- データ ガーディング - 物理ドライブの1台をデータ ガード ドライブとして使用し、他のドライブにデータの排他的ORを保存します(RAID 4もといいます)。障害が検出されると、Compaqドライブ アレイは、データ ガード情報と他のドライブからの情報を使用してデータを再構築します。
- 分散データ ガーディング - 分散データ ガーディング(RAID 5ともいいます)は、データ ガーディングとよく似ていますが、パリティ情報を1台のドライブに保存しないですべてのドライブに分散させます。障害が検出されると、Compaqドライブ アレイは、データ ガード情報とすべてのドライブからの情報を使用してデータを再構築します。
- 不明 - ソフトウェアをアップグレードしなければならない可能性があります。
[容量]は、論理ドライブのサイズをMBで表示します。たとえば、120は、物理ドライブが120MBであることを示します。このデータを使用して、ドライブが要求を満たすのに十分な大きさであるかどうかを確認します。
このユーティリティでは、1MBは1,048,576バイトです。1MBの定義が異なるため、表示される容量の値は、ドライブの規定サイズとは異なる場合があります。多くのハードウェア メーカーは、1MBを値1,048,576バイトではなく1,000,000バイトとして使用します。
[再構築の完了率]は、再構築の完了率をパーセントで表示します。この値が100になると、再構築プロセスは完了です。ドライブを再構築中、ドライブ アレイは一時復旧モードで動作を継続します。
論理ボリュームが拡張中のとき、ドライブは論理ボリューム データを物理ドライブ全体に再分散しなければなりません。この値は、再分散させる必要のあるブロック数を示します。この値が100になると、拡張プロセスは完了です。ドライブの拡張中、アレイは通常どおり動作を継続します。
この値は、論理ドライブのステータスが「再構築中」または「拡張中」のときにのみ有効です。[アクセラレータ]は、論理ドライブがアレイ アクセラレータを設定し、有効にしているかを示します。有効な値は次のとおりです。
- 有効 - アレイ アクセラレータ ボードは設定され、この論理ドライブに対して有効です。この値を変更するには、Compaqシステム コンフィギュレーション ユーティリティを実行してください。
- 無効 - アレイ アクセラレータ ボードは設定されていますが、この論理ドライブに対して有効ではありません。この値を変更するには、Compaqシステム コンフィギュレーション ユーティリティを実行してください。
- 使用不能 - この論理ドライブに対してアレイ アクセラレータ ボードが設定されていません。
- 不明 - マネジメントエージェントはアレイ アクセラレータ ボードを認識しません。ソフトウェアをアップグレードしなければならない可能性があります。
示された物理ドライブのいずれかを選択すると、そのドライブに関する詳細情報が表示されます。
このセクションでは、ステータスなどのスペア ドライブに関する追加情報と交換された物理ドライブ数を表示します。このセクションは、選択した論理ドライブに対してスペア ドライブが設定されている場合のみ使用できます。使用可能な情報は次のとおりです。
[ステータス]は、オンライン スペア ドライブのステータスを表示します。表示される可能性のある値は次のとおりです。
- 構築中 - 物理ドライブは故障しています。データをオンライン スペアに復元する自動データ復旧を実行中です。
- アクティブ - 物理ドライブは故障しています。自動データ復旧は完了しました。システムは、オンライン スペアを故障したドライブの代わりとして使用しています。
- 故障 - オンライン スペアは故障しているため、使用できなくなりました。
- 非アクティブ - 監視対象システムにオンライン スペアは設定されていますが、現在使用されていません。
- 不明 - ソフトウェアをアップグレードしなければならない可能性があります。
[スペア ドライブのID]は、スペアとして機能する物理ドライブを示します。この値は、物理ドライブのIDを表します。SMART(SCSI Managed Array Technology)またはSMART-2コントローラをインストールした場合、この項目は、スペアを接続しているポートとその後に物理ドライブのIDを表示します。
[交換されたドライブのID] - 物理ドライブのいずれかが故障し、故障したドライブの代わりにスペア ドライブが動作し始めると、この項目は、故障した物理ドライブをドライブID番号で示します。SMART(SCSI Managed Array Technology)またはSMART-2コントローラの場合、交換されたドライブのポート番号とその後にドライブID番号が表示されます。
この監視対象項目を使用して故障したドライブを識別し、できるだけ早くドライブを交換してください。
"N/A"が表示された場合、スペアは、故障したドライブの代わりに動作を開始していません。
[再構築の完了率]は、再構築の完了率をパーセントで表示します。この値が100になると、再構築プロセスは完了です。ドライブを再構築中、ドライブ アレイは一時復旧モードで動作を継続します。
論理ボリュームが拡張中のとき、ドライブは論理ボリューム データを物理ドライブ全体に再分散しなければなりません。この値は、再分散させる必要のあるブロック数を示します。この値が100になると、拡張プロセスは完了です。ドライブの拡張中、アレイは通常どおり動作を継続します。
この値は、論理ドライブのステータスが「再構築中」または「拡張中」のときにのみ有効です。
[大容量記憶]サブメニューから[ファイバ チャネル接続]項目を選択すると、次の情報が表示されます。
ホスト コントローラは、このコントローラの状態とモデル名を表示します。
[ワールドワイド名]は、このコントローラの固有のファイバ チャネル名を表示します。
ステータスはこのコントローラのステータスを表示します。下記の値を表示します。
- OK - ホストコントローラは正常に動作しています。
- 障害 - ホストコントローラは障害を持っています。交換する必要があります。
- シャットダウン - ホストコントローラはシャットダウンしています。
- ループ劣化 - ファイバチャネル接続が劣化していることを示します。
- ループ障害 - ファイバチャネル接続は障害を検出しました。
- 不明 - ストレージエージェントはホストコントローラの状況を検出できませんでした。
スロット はシステム内のホストコントローラの物理スロットを表示します。
[接続されているテープ ストレージ システム]は、選択したファイバ チャネル コントローラに接続されているすべてのストレージ システムを表示します。ストレージ システムのエントリを選択すると、ストレージ システム情報 が表示されます。
大容量記憶装置サブメニューからRA-8000 RAID アレイ ストレージシステムを選択します。 ストレージシステムの下記の情報が表示されます。
名前 ストレージシステムの名前と識別情報が表示されます。
ステータス ストレージシステムの現在の情報が表示されます。下記のステータスが表示されます。
- Good - システムは正常に動作しています。
- 警告 - 少なくとも一つのコンポーネントに障害が発生しています。
- エージェントが開始されていない - StorageWorks エージェントが開始されていません。StorageWorks エージェントを再起動させる必要があります。
- 通信 損失 - ストレージシステムは、通信およびケーブルに障害があることを検出しました。ホストサーバへ接続されているケーブルをチェックしてください。
- 不明 - ストレージエージェントはストレージシステムの情報を検出することができません。ストレージエージェントが対応していない可能性があります。ストレージエージェントのアップグレードをお勧めします。
コントローラ 1 シリアル # は一つめのストレージシステムのシリアル番号です。この番号は識別情報として使用されます。
コントローラ 2 シリアル # は二つめのストレージシステムのシリアル番号です。この番号は識別情報として使用されます。